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東京拠点のラッパー/フィルムディレクター TIVE によるEP『EFFECTIVE NIGHT』が完成した。
本作は、朝・昼・夜という時間軸をテーマに構想された3部作のうち、“夜”を描く第一章。音楽と映像を切り離さず、感覚に直接作用する一夜の体験として設計された作品だ。
TIVEは、自身のMVの撮影・編集、ジャケットデザイン、トラックメイクのディレクションまでを一貫して手がけるアーティスト。楽曲は「聴かれる」だけでなく、「見られる」ことを前提に構築されており、その思想は音像や構成だけでなく、映像表現にも強く反映されている。2025年にはりんご音楽祭へ出演し、オフィシャルダイジェストムービーも自ら担当するなど、音と映像を横断する表現で注目を集めている。
『EFFECTIVE NIGHT』は、感覚にエフェクトがかかった“ある一夜”をテーマにしたEPだ。都市のネオン、意識の揺らぎ、高揚と不安が交錯する時間帯。その中で夜に飲み込まれ、乗りこなし、やがて明けていくまでのプロセスが、全5曲で描かれている。
本作の大きな特徴として、収録される全楽曲にそれぞれMVが制作されており、それらを一本に繋いだ『EFFECTIVE NIGHT』のコンセプトムービーが、リリース日に公開予定となっている。EPは音楽作品であると同時に、一夜を追体験する映像作品としても完結する構造を持っている。
M1「ECLIPSE」では、日食をモチーフに、自身を“月”、日の目を浴びる存在を“太陽”になぞらえ、その影で覆い尽くしていくイメージが提示される。夜への侵入と、物語の始まりを告げるイントロダクションだ。
「SOWARIN’」では、“上昇”を意味するsoarinと、飛ぶ直前の高揚と不安が入り混じる“ソワソワ”を重ね、感覚が浮き始める瞬間を捉えている。
「LOGIN」では、異世界、そしてシーンそのものへと没入していく感覚が描かれ、夜は完全に別のフェーズへ移行していく。
「Pu:Re」は、感覚が研ぎ澄まされる瞬間と、かつてのピュアな衝動を取り戻そうとする内省を重ねた一曲。
ラストを飾る「SIDE EFFECT」では、その反動として訪れる副作用と静かな余韻が描かれ、夜はゆっくりと明けていく。
エレクトロニックとヒップホップを軸に、2ステップやUKガラージの質感を取り込みながらも、特定のジャンルに回収されないサウンドは、都市型トリップの記録として機能している。
『EFFECTIVE NIGHT』は、夜を彩らせるための新感覚のナイト・エクスペリエンスだ。
現在のシーンに新しい感覚を求めるリスナーにとって、“効果的な”処方箋となるだろう。