

キンコンカンコン——昼休みの空が開く
非常扉の軋み、風が紙ナプキンをめくる
白線の屋上 ベンチはひとつだけ影を持つ
保温ボトルの湯気 午前中のため息をほどく
スマホの画面は黒 雲が鏡みたいに流れて
弁当のゴムを外す音 校庭の歓声に混ざる
のり弁の海に ソースの大陸が広がって
唐揚げひとつ 午前のミスを許してくれる
階下のざわめき 点呼みたいに遠くで数える
「ここにいる」を 風の温度に預ける
慌てなくていい 急がなくていい
紙コップの影が 正午を指すまで
誰のスケジュールにもない休み方で
今日の続きを 口に運ぶ
屋上ランチ・コール——
空へ向けて小さく合図する
心拍と風のリズムで 「大丈夫」を噛みしめる
授業も悩みも いったんラップで包んで
太陽で温め直すみたいに
Check one-two, noon light, breathe in
Bite, smile, breathe, repeat
青の上で、満たされていく
ポテサラの白 紙ナプキンに小さな地図
箸袋のメモ 消し跡の上から書き足す
昨日の失敗は ごま塩みたいに散っていて
舌の上ではもう 苦くないと知る
靴底のチョーク跡 朝の走り書きが残って
雲が影を落とすたび ページがめくられる
グラウンドの笛 遠くで一拍早く鳴って
胸のテンポは ちょうど今に合う
やさしさは軽い でも確かに重さがある
弁当箱の底 好きなものを最後まで取っとく癖
終わりのベルが来ても ゼロには戻さない
温度と匂いで 今日を覚える
屋上ランチ・コール——
空へ向けて小さく合図する
噛み締めた沈黙だって 立派な言葉になる
ため息はソーダ 抜けても甘さは残って
正解じゃなく 本音で満たす
Check one-two, noon light, breathe in
風、紙、遠い歓声——
ノイズじゃない 今の証拠
制服は鎧じゃない 昼の光で洗える布
予定表の罫線から 少しはみ出してもいい
焦りは熱、比較は塩 味見しすぎないで
自分の「おいしい」で 頷けばいい
雲間から零れた白 睫毛で砕ける
この一口が 誰の評価にもならなくても
体温になってくれるなら
それだけで前に進める
1, 2, 3, 4——
ペットボトルの粒が日差しで踊る
屋上ランチ・コール——
空へ向けて小さく合図する
未完成の午後へ 静かな勇気を詰めていく
渇きも不安も ごま塩みたいに散らして
太陽の皿で もう一度温め直す
Check one-two, new class, dive in
Bite, smile, breathe, repeat
ごちそうさま、から続きへ
キンコンカンコン——弁当箱の蓋が閉まる
でも風はまだ、背中を軽く押してくれる
- 作詞者
カエデMusic
- 作曲者
カエデMusic
- プロデューサー
カエデMusic
- ギター
カエデMusic
- ベースギター
カエデMusic
- ドラム
カエデMusic
- ボーカル
カエデMusic

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屋上ランチコール
カエデMusic
アーティスト情報
カエデMusic
ようこそ、カエデmusic へ。 男女ふたりのAIシンガー「カエデ」が、デュエットを軸にジャンルの枠を越えたオリジナル楽曲をお届けします。 ジャズ/シティポップ/ロック/EDM/ユーロビート/Lo-Fi/クラシック風/チルBGM…その日の気分に寄り添う1曲と、長時間のメドレー動画を定期更新。歌詞はすべてオリジナル、ハーモニー・掛け合い・ユニゾンで“二人ならでは”の熱量を大切にしています。 Youtubeをメインに活動していますのでよかったら聞きに来てください。
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