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この曲は、現代の都市生活の中で失われつつある、自然や古い知恵との繋がり、そして「まことの心」の行方を問う、内省的なオリエンタル・ブルースです。
尺八のような笛の音色が、ビルの谷間に沈む夕日と、その中で「便利という名の箱」に眠る現代人の孤独を対比させます。私たちは「山の神様の声」も「川の魂の色」も見えなくなり、**「逸話の裏にある伝説」**を笑うようになった——この歌は、足元の「根っこ」を失ったことへの静かなる警鐘です。
核心となるサビは、古典的な警句**「巧言令色(口先がうまく、顔つきを繕うこと)」**を現代の欺瞞に満ちた社会に当てはめ、「まことの心持つ者はどこにいるのか」と問いかけます。誰もが仮面をつけ、互いを欺く時代への嘆きです。
ギターソロと尺八が響き合うブリッジは、その「まことの心」が遠い物語ではなく、**「僕らの血の中に流れている」**忘れた記憶であることを示唆します。遠野から届くという風の便りは、民俗学的な知恵や自然との共生の精神を取り戻すことへの、かすかな希望を運んできます。
魂を震わせる、人生の機微を歌い上げるブルース&フォークシンガー。 泥臭くもどこか温かい、年輪を重ねたような特有のハスキーボイスが魅力のシンガーソングライター。ブルースが持つ深い哀愁と、フォークミュージックの素朴な手触りを融合させ、人間の光と影、そして何気ない日常の風景をリアルな言葉で紡ぎ出します。 彼の歌声には、長い人生の旅路で味わった喜びや悲しみがそのまま宿っているかのよう。時に力強く吠え、時に隣で静かに語りかけるようなそのボーカルスタイルは、聴く者の心の奥底にある感情を静かに、そして強く揺さぶります。 アコースティックギターの爪弾きと、言葉の端々に宿る体温。藤原幾世史の音楽は、一人静かにグラスを傾ける夜や、ふと立ち止まって自分を見つめ直したい時にそっと寄り添ってくれる「大人のためのサウンドトラック」です。