Lyric

面倒な洗濯　シワを引き延ばした

廉価なシャンプーの匂いがそよぐ

イルカの輪っかのように　丸く吐いた泡

吹き飛ばされそうでふわりと浮いてる

明日はきっと廃工場かけかけた歯車

心とか体も少しこわれたまま

そびえた煙突たちのぼる煙きっと

知らない誰かの暮らしを作った

蛍光の灯り　いつだって異常さ

系統の毛糸　ありふれてたって

諦観をままに　滴ったコーヒーメーカー

退屈だってノードをつないで

今日が死んで藍になって朝が来たら

似た顔の違う人になる

それでもまだ続きがあるなら

退屈だってノードをつないで

順当な選択　死期を嗅いで知った

ふいな寒さに気づいて震える

クジラの欠伸みたいに　大きく吐いた泡

二重丸を描いてふわりと広がる

明日はきっと炭鉱場　口つぐむカナリヤ

心とか身体もたぶん治らないね

煤ばっか煙突たちのぼる煙きっと

知らない誰かの呼吸を壊した

電燈の灯り　橙に染まった

毛糸の毛色　ありふれてたって

かけ算の魔法で

仕上がったコーディネイト

退屈だってノードをつないで

今日が死んで灰になって朝が来たら

似た顔の違う人になる

それでもまだ拾い集めたら

退屈だってノードをつないで

足りない足りない足りないし

どんどんすり減っていく

ちらばる意識を掴もうとして

怒っているのは疲れるし

うるさい頭はオフにして

検討の末に　コードが決まった

次通る人に地図を残して

何回も気にして　空だったメールボックス

ぐしゃぐしゃになったノートを破いて

蛍光の灯り　いつだって異常さ

系統の毛糸　ありふれてたって

単調な世界に　淡々とメロディーメーカー

退屈だってノードをつないで

ノードをつないで