Lyric

目下、始まる気配はなさそうです

日頃の怠惰がたたって

食うも眠るも、また

ああ、笑いながら行く

憂いを誤魔化せるように

騙し騙しで今日も終わる

例えば

どれだけやり切れなくても

虚しくても

待ったはなしらしいから

糸の結び目の数や

好きでいられることが

変わっていくその中でも

笑いたい、笑いたい、泣きたい

遠く霞んでった声も

それに連れ添う匂いも

そこに灯した明かりも

消えないように、忘れぬように

合図もなしに一つ、思い出しては

負い目を感じるのはどうしてなんだろう

それも手を振って見送ればいいのか

見えなくなるまで

声も届かないような

切り取った静かな場所で

疲れて眠くなるまで

話したい、話したい、酔いたい

終わって気がつくような

事ばっかで嫌になるな

体に刺さったままで

それでも生きていくしかないさ

歩き始めたのはどこだっけな

多分ずいぶん遠くだろう

もう見えないしな

道半ばで見失う目的地

さあ、困ったね

途方に暮れちゃうな

始まる気配がしてるんだ

日頃の怠惰を呪って

死ぬも生きるも、また

ああ、笑いながら行く

憂いを誤魔化せるように

振り向かず歩けるように

心が歪な分さ

持てるものは少ないが

ここに残った物くらい

なくさない、なくさないでいたい

遠く霞んでった声も

それに連れ添う匂いも

そこに灯した明かりも

消えないように、忘れぬように

いつか笑って死ぬまで

忘れぬように、忘れぬように