歌詞

雨上がり張り付いた

花びらの道あなたの

引く手を揺らしながら歌った鼻歌と

幼き日の思い出を

愛しげに話すあなたは

どれほどの幸せを

僕に願ったのでしょう

見送るだけの春も

さす日差しに影なき夏も

静かに見守る

あの桜にあなたを重ねていた

花はない それでも

近くでみていてくれるだけで

この道はどんな季節も強く歩けた

実り与えやれない

悔しさを与えその木は

その身の持てる全てを

ささげさこうとしていた

思いかれ散る秋も

人知れず凍える冬も

１人立ち尽くす

あの桜にあなたを重ねていた

もう何もいらない

ただ見ていてくれるそれだけで

この道はどんな季節も強く歩ける

背負わせた苦労は

もうひとえに数えられない

細いその腕に

何も言わず抱え続けてくれた

支えならいらない

もう１人で堪えなくていい

この先は僕が

その手をとっていくから

花はない それでも

近くでみていてくれるだけで

この道はどんな季節も強く歩けた

いつかこの手が離れる時が来ても

心配しないで

もうこの道は

どんな時も１人で歩ける

ずっと歩ける

ずっと歩ける