Lyric

冷たくなる風が

煮え詰まった頭を冷やして

華やいだ街にて

暮れてく茜空

泥臭くてお洒落で

アンモラルで純一無雑な

不完全有欠ドリーマー

酔いしれてるだけ

人混みに揺られ

目的地を探している

振り返ってみれば

微妙なゴミだらけ

水色の街宣車の

謎にキャッチーなメロディ

アスファルトに染み込む

切ない雑踏

「東京色に染まったね」って

久々に会った友が言った

「8年も住めばそりゃそうだ」って

少し物憂げな口で言った

レールの上に戻った君が嫌いになった

村社会の掟を破って

この街に殴り込みをかけた

ろくでなしで臆病だった

だけどもなんだかワクワクだった

強くないアルコールで目頭が熱くなった

目新しさの少ない日曜

いつだって明日は見えない

位置情報がバグってる日常茶飯事

相変わらず今日も曇天です

現実見ても悲観するだけなら

連日息絶えそうなまでに走り続けて

もし息絶えてるの見つけたらどうか拾ってネ

「みんな違ってみんな良い」って言うわりには

誰もが同じ服を着たがるんだよ

魔女狩りが怖いのなら

そもそもそんな大風呂敷広げんなよ

東京色に染まってたって

基本何ら変わったりしないさ

嫌味な大人になりたくないって

だからなんだか切なくなった

レールの上からみた僕はどう映ってるんだ？

現実は見窄らしくって

伸ばした手だけじゃ届かなくって

後ろ指ばっか刺されまくって

だけどもなんだかワクワクだった

黄昏の街を背に今日も孤独に歩く