

「そんなの早く卒業しなよ」
あなたは笑って言ったけど
僕にはその一言が
ちょっとだけ痛かった
別に責めてるわけじゃない
その優しさもわかってる
でも そんなに簡単に
片付けられるものじゃないんだ
いくつまでなら許されたんだろう
境界線なんてなかったのに
周りがみんな先に行って
僕だけここにいるみたいで
卒業できなかった
たったそれだけのことなのに
後ろめたさで隠してる
名前のない放課後
卒業できたら楽かもしれない
もっとスッキリ暮らせるのかもね
でも たとえばそれを手放したら
少し、僕じゃなくなる気がした
変わらなくちゃって思ってた
でも変わらないものもあって
それはダメなことですか
胸を張って言えないけど
「もういい年でしょ?」って
それは僕も思ってる
でもわざわざ口にされると
うまく笑えなくなる
たぶんこれは 子どもっぽいこと
きっともう 卒業すべきなんだろう
だけどやめ方なんて 誰にも教わってない
静かに続けてるだけ
卒業できない僕を
あなたはどう思ってるんだろう
笑ってごまかしたそのあとで
ちょっとだけ 胸がつまった
卒業できたら楽かもしれない
もっとスッキリ暮らせるのかもね
でも たとえばそれを手放したら
少し、僕じゃなくなる気がした
大人になるってなんだろう
捨てることじゃないと思いたい
誰かにどう思われたとしても
好きなものを 好きでいたい
卒業できないままでも
僕は今日を生きてる
誰かに追いつけなくても
自分の歩幅で行けるように
- 作詞者
Oft’n
- 作曲者
Oft’n
- プロデューサー
Oft’n
- ボーカル
Oft’n

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卒業
Oft’n
「もう卒業したら?」——その一言が、どうしても心にひっかかった。
『卒業』は、大人になる途中で感じる違和感や、変わりたいけど変われない“何か”に向き合う、静かな自問自答の歌です。
周りが先に進んでいくように感じて焦る気持ち、自分だけが取り残されているような感覚。もう「いい年」なのに、やめ方がわからない。でも、それを手放してしまったら、自分じゃなくなる気がする。そんな矛盾を優しく抱きしめながら、この楽曲は進んでいきます。
「大人になるって、捨てることじゃないと思いたい」
そんなフレーズが印象的に響くように、変われない自分も、少しずつでも進んでいける自分も、まるごと肯定するようなメッセージが込められた一曲。
卒業できないままでいい——自分の歩幅で歩ければ、それだけでじゅうぶん。
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