

出口の無い
古い風車を
名前の無い児童たちは
回してく
回してく
意思をもつ飛行機
不要な物を落としてく
影が浮き
火花が散る
世論を知り
ノイズが出る
風を飲む限り
置き去りの荷物は
他者を纏い
群れを成し
攫ってく
攫ってく
向かう筈場所へ
削れた小石を
遠く投げる
誰を狙う
誰を狙う
ドコか足りない
ふらついた吐息に
舞台の線をなぞって
画面を跳ねる小石も
偽物だと気付いてる
誓いを果たそう
この船で息をして
気が緩んだ
飲み込んだ電子を
引き抜いて
水槽の底では底では
畏怖が目醒める夢で
乾いた芽の指先が
不毛のメディアが翻り
無象の肩
呼び止められてる
手足の無い
強い蓄音器を
知性の鳴る大人達は
増やしてく
増やしてく
食を断つ自転車
未踏の地を均していく
鈴が鳴り
気配は散る
沃野を知り
曠野と化す
紙を刷る限り
肥えてく烏は
沼を探し
群れと成し
混ざってく
混ざってく
満ちる日を終えて
均した砂漠へ
骨を埋める
深く埋める
深く埋める
ナニか足りない
列を成す顧客に
屋台の点を囲んで
犠牲を待つフィルムも
他人事だと笑っている
気配を伸ばそう
この海で息をして
火を放った
愛される弱者を
指差して
水槽の外では外では
自負を咎める夢で
剥がれた木の枝先が
多量の鉄骨が痩せ細り
有象の口
縫い付けられてる
戦争の果てには果てには
象が燃え尽く夢で
渇いた眼は大人びて
無音の狼狽が侵食し
偽造の紙
食い尽くされてく
- Lyricist
Tyomo
- Composer
Tyomo

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