

埃を被った棚の隅
めくるのを忘れていたカレンダー
君がいた季節のままのページが
「まだそこにいる」と 静かに僕を引き止める
「ただいま」の声が 壁に跳ね返って
誰もいない部屋 やけに広く感じる
開け放した窓 なまぬるい風
どこを探しても 君の匂いはもうしない
一段だけ ぽっかりと空いたまま
君の靴が並んでいた あの場所を見るたび
胸の奥を 消えない苦味が満たしていく
いっそこのまま 僕もあの季節に
置いていってくれたら よかったのに
揺れる吊り革 誰かの肩越しに
流れていく街灯を ぼんやり眺めている
暗い窓ガラスに映る 自分のひどい顔
君がいれば 「疲れてるね」って笑ってくれたかな
耳を塞ぐように イヤホンを押し込んで
知らない誰かの 歌に身を任せる
何千人もの中で 僕だけが透明な
迷子になったみたい 出口も見つからない
閉まりかけたドアの向こう 誰かの今日が終わる
似てもいない誰かの背中に 君を映している
人混みに流され 擦り切れていく心
今でもどこかで 君が見ているなら
「大丈夫だよ」って 嘘でも言わせて
忘れたくない でも 思い出せなくなるのが怖い
君の笑い方 指先の温度 些細な喧嘩さえも
君がいたから 僕は僕でいられたんだ
めくれないままの カレンダーの先で
僕はこれから 一人で歩かなきゃいけない
胸の奥の砂時計が 痛いくらいにザラつくけれど
重なり合う記憶が 僕のすべてだった
玄関のドアを開ける
一段だけ空いた あの場所を通り過ぎて
僕は 止まったままの時計を動かす
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ロイロ
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ロイロ
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ロイロ
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ロイロ
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ロイロ

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ラストページ
ロイロ
本作は、別れのあとに残された「空白」と向き合う心の旅路を、劇的なサウンド展開で描いた一曲です。歌詞には、玄関に一足分だけ空いた靴箱のスペースや、埃を被った古いカレンダーなど、日常の些細な風景に宿る切なさが散りばめられています。
サビで爆発するバンドサウンドは、単なる悲しみを超えた「生きていくための決意」を表現。繊細なピアノソロから、エモーショナルなロックへと変貌を遂げるドラマチックな構成は、リスナーの感情を激しく揺さぶります。
「君がいたから、僕は僕でいられたんだ」——その事実に救われ、独りで歩き出すための一歩。この冬、最も切なく、最も温かい「再生の物語」をぜひお聴きください。
アーティスト情報
ロイロ
https://www.tunecore.co.jp/artists?id=1077197
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