また今日も 冷たい雨が降りしきる秋の夜
昨日より 少し上手に生きられたな上出来だ
街さえ 口を紡ぐような淡い淡い雨の音が
ぽつり ぽつりと奏でる それは静かな幻想曲
明日は どんな服でどんな僕で生きようかな
今日とは 違う僕で生きて何か変わるかな
変わるかな そのままなのかな
どちらに転んでも嬉しいや
愛とか恋や夢とか たった一文字の存在が
こんなにも この僕を困らせるとは
また今日も 冷たい目が飛び交う大人の世界は
希望より 目先のことの方が大事そうで残念だ
夢さえ 口を紡ぐような暗い暗いその声で
むくり むくりと動かす体 それが大正解
横を見て 前を見て 自分の位置を正しながら
漏れずに 逸れずに はみ出さずに揃って大行進
わかるよ それが大事なことで やるのが当然で
でも今は まだ今は 少し違っててもいいじゃない？
愛とか恋や夢とか たった一文字の存在で
こんなにも この僕の命は光っていて
その輝きを失ったら その苦しさを忘れたら
その時に 僕は大人になるのだろうか
いつまでも いつまでも
若くありたいのです
いつまでも いつまでも
夢を持っていたいのです
いつまでも いつまでも
迷っていたいのです
いつまでも いつまでも
答えを見つけたくないのです
愛とか恋や夢とか たった一文字の存在で
こんなにも この僕の命は光っていて
その輝きを失わない その苦しさを忘れない
そんな大人に なってみせるからさ
- 作詞者
半澤 亮人
- 作曲者
半澤 亮人
First.Light の“愁吟”を
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メンバーが20歳になる前後に制作された曲で構成された本作は、青年から大人へ移行していく期間の不安定な心の揺れ、また何かを失うことへの恐れとその肯定が入り交じっている。
ジャケットは、表題曲である「月君想」の世界観が忠実に描かれており、本曲を紐解くほどジャケットと結びつくようになっている。
カップリングには、多彩な音によってしとしとと降り注ぐ雨や複雑で曖昧な心情を表現した「愁吟」と、アコースティックスタイルでVo. 半澤が語りかけるようにこの世の不条理さとそれでも生きる美しさを歌った「あのねの音」が収録されている。
アーティスト情報
First.Light
東京発の3ピースロックバンド。キャッチーなメロディに、時に直球に時に遠回りしながら届けられる歌詞が特徴。
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