Lyric

そんなこともう覚えてないよ

君に言われた言葉だ

そんなこともうとっく昔に

忘れたわ もう覚えてないの

街外れ　切れかけた街灯を

横目にただ歩く二人の

影も溶かしきった夕暮れ

赤紫色の空

そうだったね

君は優しかったね

頬にあった点

あの頃と同じ場所で

君は知ってたんだろう

僕のすべてさ

忘れてなんかないだろ

笑う目のその下

小さなほくろ

そんなこともう覚えてないよ

君はやっぱすぐおどけた

そんなこともう遠く昔に

置いてきたの

もうどこにも無いわ

秋風吹く通りを足音が

重なり またずれては交ざり

枯れた蕾 途絶えた白線も

その先がなかっただけ

お別れ

藍色の空で

弧を描いた背

気の抜けた猫背

君は知ってたんだろう

僕のすべてさ

忘れてなんかないだろ

話すその合間

見慣れない素振り

耳鳴りが響いた2秒後

口を開くまでの間に

君は今さっき思い出した

みたいな顔するんだ