Lyric

Caritatem tantum petebam

薄氷の　泉のほとりに咲く

白く無垢で　可憐な花たち

過ぎ去った季節を　取り戻す術もなく

跪き　祈りを捧げるだけ

消えない傷を　抱えて何処へ　行くのだろう

残される無力さを　刻んだままで

失うと知りながら

何故約束を交わすのか

気休めの台詞と

分かっているけど

出逢いと永遠の別れ

その全てを忘れないと

誓ったあの日が　懐かしい

♪

他愛ない　樹々たちの騒めきも

終わりのない　問い掛けのようで

この胸を乱しては　灰色に染め上げ

事切れて　舞い落ちる葉を悼む

旅はかつての　滅びの地へと　辿り着く

その意志は　絶望も　揺るがす程に

哀しみに手を翳し

慈しむ女神にも似た

清らかな姿は余りに気高く

呪いが解ける前触れの

弛んだ経糸が描く

新たな螺旋が　美しい

♪

Flos pulcherrime florens

Illud mihi saluti fuit

Quasi lumen vitae gerens

Terra rursus fulgere incipiet

運命をなぞりながら

それでも尚も立ち向かう

虚ろな抜け殻と

呼ばれた世界で

生きろと強く諭すような

晴れやかな青空の下

見上げた光が　眩しい

Nova spiralis fatum meum aperit

In illa scena spem certam inveni