

「つい先日の大雨
季節外れの冷たい雨は
春が死にたくない
と最期に叫んでいるようだった
書き起こしておくべき事は
詩の他に何があるだろう
四季に先を越されては
心も焦ってしまう
今までは 書き遺したつもり
不快な色と香り、温度だった
それぞれの時間に生きる
ぜんぶの私を
赦せるのなら
言葉が届くなら
目いっぱいの優しさと
あなたの末路を答えよう
みらいを選びました。」
つい口から零れるのは
秋のように短命な本心
か細い声色
蜘蛛の糸は見えずに
海や地の底は血溜まり
醜い心内を歩いてく
小指に着く羽虫が誘うように飛び立つ
先で虫の大群は蠢く
燦燦たる晩夏の熱も
死骸と化してる
赦されるなら
言葉が届くなら
精一杯の逃げ道と
誰かの引く手をください
少しだけ暖かい居場所が欲しかった
罪を聞いてくれる人が欲しかった
非難のされない才能が欲しかった
静かな閉じた世界がずっと欲しかった
弱いせいで当たり前が分かんなかった
頭の霞が人生を食い散らした
自分を愛す偽りごと
一つでいいと探したのに、
ごめんね。
怒鳴り声も、
拒絶も、内罰も、
涙も必要ない
そんなみらいを私が
歩むことを
私達は
祈っています。
- Lyricist
ill
- Composer
ill
- Producer
ill
- Guitar
ill
- Bass Guitar
ill

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the future
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