少し冷えた空気を吸い込んで 地平線が顔を出す
星が帰り始める夜の終わり
うるさい街の音も 人の声も ここには届かない
波の音に全部消えてしまえ
目まぐるしく光る夜の街を抜けて 逃げ出すなら果の果まで
目的地はここではないどこか
信号機は青 暗闇を駆け抜けて
夜の底が抜け落ちそうな 他人の居ない世界だ
水平線 切り開く朝日に 心を少しだけ溶かして
汚れや痛みを吸い込んで 空に流れて消えた
叫びたくて溜め込んできた 言葉が腐ってしまう前に
大きく息を吸って 出したことの無い声で
吐き出して
澄んだ明け方の空は いつもより空気が淡くて吸いやすい
街頭の光が役目を終えパッと消えた
歩く足はいつの間にか駆け足へと変わり
息苦しさも忘れ 行ける所まで行こう
嫌なことを全部全部吐き出して 残ったものだけを持って
軽くなる心で作った 笑顔はすごく自然だ
すり減らして生きるくらいなら それに価値が無いと思ったなら
立ち止まって 座り込んで ただ星でも見よう
少し背伸びをしたまま 歩くのはつらいでしょ
よく見せたいのなら
ありのままで 笑ってる君がいい
吐き出す息は白くなって 風に乗ってすぐに消えた
背中に朝日を浴びながら 長い影の方へ歩く
叫びたくて溜め込んできた 言葉が腐ってしまう前に
大きく息を吸って 出したことの無い声で
吐き出して
- 作詞
ゆざめ
- 作曲
ゆざめ
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