Lyric

ガトウィックの空港に降り立って

僕らの夏の　幕は上がった

何もかも知らない街のまとう空気

とまどいながら　僕らは扉を開いた

僕らが生まれるずっと前から

人の流れを見守ってきた　レンガの街並みが

右も左もわからず心細さに負けそうな

ひよっこな僕らを温かく迎えてくれた

芝生の上ランチボックス開きかじるリンゴ

映画の中に入り込んだような気分になった

ピーターやベンジャミンがどこかの物陰から

いたずら　仕掛けてきそうな　そんな昼下がり

青空の下　ハカで互いにエールを送り

腹から叫んで　自分自身も奮い立たせた

緑の風の中　力いっぱい踏みしめた大地も

頑張れよって僕らにパワーをくれた

僕らの夏は　こうやって始まった

少しの不安とあふれだす好奇心

きっと忘れられない　夏になる

毎日があっという間に過ぎていった

パディントンがバスの窓から見た景色

ハリーたちが時々帰ってきたあの世界

来たことないのにずっと前から知っている

どこから現実なのかそんな不思議な感覚

紙の中に閉じ込められていた言葉たちは

ダンブルドアに魔法をかけられたみたいに

命を得たよう　ふわりびゅんと宙を舞いながら

国境を無くし　僕らを繋げていった

僕らの夏は　そうやって過ぎていった

止まらない好奇心と積み重なる感動

絶対　忘れようのない　夏になる

早すぎた日々も実はハリーたちのせいかもね

バックパックのように詰め込まれた

スケジュールも終わり

たどりついた　ヒースローの空港

滑走路の横に　見送りの　野うさぎたち

また来いよって　そう言ってくれてる気がした

僕らの夏は　こうやって幕を閉じた

達成感とほっとした気持ちと寂しさと

だけど僕らの旅はここから始まったんだ

そしてこれからもずっとつづいてく

僕らの旅はそうやって始まったんだ

そしてこれからもずっとつづいていく