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歌詞

メイデイ、メイデイ、メイデイ

Anti-Trench

いつもなにかを

まちがえているように思う

やっと正しく鍵をかけるたび

かならずなにか

落としてきたように思う

ありふれた悲劇が

あなたとのあいだに

膜になって溜まっている

開け放ってやりたいと思うし

破けるのが怖いと思う

あなたが なにかいったように思う

わたしがなにか

見逃しているように思う

愛、愛、愛 世界を剥がせ

みじめな歌にとじこめられて

わたしはもっと

やさしいはずだと叫んでいる

愛、愛、愛 クラッシュしろ

とっておきの一撃をかませ

もっとやさしくなれる

もっとやさしくなれる

まずはつなぎめを見つけて

そうしてゆっくりとたぐるのです

波打たせるように

破いてしまわないで

ひと息に引けるように

バスの中で子どもがよろめく

遠くでサイレンの音がする

女の人が作り笑いをやめる

生卵がアスファルトに落ちる

ほんとうの瞬間がほしいけれど

できあいの答えならいらない

これまでのどんな悲劇も

わたしたちのものではない

愛、愛、愛 世界を剥がせ

みじめな歌にとじこめられて

わたしはもっと

やさしいはずだと叫んでいる

愛、愛、愛 クラッシュしろ

とっておきの一撃をかませ

もっとやさしくなれる

もっとやさしくなれる

あなたもそうなんでしょう

うっとりさせるような絶望に飽きて

答えがないなんていう

子どもじみた答えにも飽きて

震えながら手を伸ばすところでしょう

わたしたち 鏡あわせで

けれども同じ向きで

はじめて世界を脱ぐ

わたしはもっとやさしいはず

わたしたちはもっとやさしいはず

まずはつなぎめを見つけて

そうしてゆっくりとたぐるのです

波打たせるように

破いてしまわないで

ひと息に引けるように

ほんとうの瞬間がほしいけれど

できあいの答えならいらない

これまでのどんな悲劇も

わたしたちのものではない

一枚ずつていねいに剥がして

まるめて燃やしてしまえば

やっとあなたに会える

愛、愛、愛 世界を剥がせ

みじめな歌にとじこめられて

わたしはもっと

やさしいはずだと叫んでいる

愛、愛、愛 クラッシュしろ

とっておきの一撃をかませ

もっとやさしくなれる

わたしたちはもっとやさしくなれる

愛、愛、愛 世界を剥がせ

みじめな歌にとじこめられて

わたしはもっと

やさしいはずだと叫んでいる

愛、愛、愛 クラッシュしろ

とっておきの一撃をかませ

もっとやさしくなれる

もっとやさしくなれる

  • 作詞

    Kujira Sakisaka

  • 作曲

    Yuya Kumagai

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アーティスト情報

  • Anti-Trench

    Anti-Trench 詩人・向坂くじらとGt.クマガイユウヤによる朗読ユニット。2020年1stAlbum「ponto」「ŝipo」リリース。 向坂くじら 詩人。第一詩集『とても小さな理解のための』(しろねこ社)。朝日新聞、共同通信社配信の各地方紙、他雑誌などに寄稿。教育の分野でも活動し、各所で詩の出張授業を実施するほか、2022年埼⽟県桶川市にて「国語教室ことぱ舎」を自ら創設する。 クマガイユウヤ ギタリスト、コンポーザー。 セッションミュージシャンとして幅広くジャンルレスに活動するだけでなく、ソロプロジェクト・THE NAAVなど、各所で精力的に活動中。BMSG所属アーティスト・Novel Coreのバンドメンバー。

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