Lyric

駅までの道　駆け足で

なんでもない顔して　また今日が過ぎてく

イヤホンの音だけが

やけに真っ直ぐ　胸に刺さるんだ

見慣れた景色も　少しずつ変わってく

笑い声が　聞こえた気がして

振り返っても　もう君はいない

季節はこんなに　鮮やかなのに

ねぇ　ほんとは寂しかった

ちゃんと伝えたこともなかった

春の風に紛れて

弱音を隠したまま

君はいらない　いらない　いらない

僕にはいらない

泣いてる暇なんて　今はない

そうやって　自分に言い聞かせて

強がりだからさ

ホントはまだ　名前を呼びたいけど

春の風が　全部さらっていった

ふたりで歩いた　放課後の道

コンビニの角　ふざけあった記憶

「また明日」って言葉すら

今はもう　遠すぎて届かない

間違いばかりの毎日も

君がいれば　怖くなかった

でも、いなくなるってことは

そういうことなんだよな

ねぇ　さよならって　ちゃんと

言えた方が　よかったのかな

胸の奥に残った

あの声が消えないまま

君はいらない　いらない　いらない

僕にはいらない

思い出にすがる暇なんてない

走って、転んで、また立ち上がって

強がりだからさ

涙なんて　見せる気はないけど

本当はずっと　叫びたかったんだ

「大丈夫」って　何度も言って

本当にそうなれる気がしてた

でも、夜の隙間で　こぼれそうになるたび

名前を呼びそうになる　それでも…

君はいらない　いらない　いらない

僕にはいらない

過去を振り返るその手を

振り払って　前だけ見てたい

怖がりだからさ

ほんとはまだ　一歩が怖いけど

春の風に　背中押されている

たとえば春に　君がいたとしても

もう、追いかけない

走っていける気がするんだ