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人は、思い出を忘れていく。
好きだった音楽も、一緒に歩いた街も、何気なく飲んだ酒の味も、あの日見上げた星空も。そして、いつかはその人の「声」さえも。
「もうあの子の声で聴けないaiko」は、そんな失われていく記憶を、ひとつずつ言葉にして残そうとする楽曲だ。
吉澤嘉代子やAKB、ギターで弾いた「BABY BABY」。PIGSTYで聴こえた「りめんばみ」。一乗寺と西成を行き来した3泊4日。昼だけ営業するカレー屋、老夫婦の営む店で飲んだ緑割、コンビニで買ったカップ氷とビールとトマトジュースを混ぜたレッドアイ。そして、晩夏の夜、車道に寝そべりながら一緒に見上げた、この世のものとは思えないほどの星空。
そこに描かれるのは、大きな事件ではない。
誰かと過ごした時間の中にあった、どうでもよさそうで、だからこそ二度と同じ形では戻ってこない瞬間たちだ。
「人は声から忘れてしまう/湿った恋も忘れてしまう/だから僕は君を歌うよ」
忘れてしまうことを知っているからこそ、歌う。
記憶が薄れていく前に、その人と過ごした時間を言葉にして、歌にして残しておく。
そして最後には、いつかまた客席で君を見つけたとき、この歌を目を見て歌うだろう、と続いていく。
これは単純な失恋の歌ではない。
「忘れたくない」という強い意志と、「それでもいつか忘れてしまう」という諦め、その両方を抱えながら、過去の誰かにもう一度歌いかけるための歌。
タイトルにある「aiko」も、特定の楽曲やアーティストへの言及に留まらず、かつて誰かと共有した音楽そのものを象徴するように響く。
忘れてしまう前に、歌っておく。
「もうあの子の声で聴けないaiko」は、そんな切実で個人的な記憶を、聴く人それぞれの思い出へと変えていく一曲だ。
北海道札幌市在住、全方位型エンターテイメント集団「さよならミオちゃん」。と にかくライブの熱量が凄いともっぱらの評判。自分たちでもそう思う節がある。 2014年夏、札幌で結成。「全方位型エンターテイメント集団」と名乗り、米軍基 地で米兵相手にライブを重ね、電流鉄骨渡り、自らの血液を賭けた麻雀など数多 の死闘を乗り越え現編成に至る。 2015年より活動を道外に広げ、「見放題」「TOKYO CALLING」などのサーキットフェスに出演。demo音源を3枚出し、各500枚程を手売りで完売。2018年から は活動のスピードを上げ、「BAYCAMP2018」「BAYCAMP2019」などの各地フェスや「FM NORTH WAVE & WESS presents IMPACT!XIII」「下北沢SOUND CRUSING」などのサーキットイベントに出演。 2021年に現在のメンバー体制となり、本格的に始動。2022年10月5日にキャリア初のフルアルバム「そしてセカンドへ」を各CDショップでリリース。2023年には「BAYCAMP2023」「TOKYO CALLING2023」に出演。
EVOL RECORDS / MOONSHINE Inc.