歌詞

もう 消したと思っていた 落書きの傍に

宛先が省かれてる 小綺麗な手紙

「紆余曲折振り返って ここでエンディングだ」

笑いづらい冗談も まぁ君らしいけどさ

優しい字で綴った 私がヒロインのコメディ

舞台は現代で また伏線の無い物語

クライマックスを越えて 風船が空に踊った

願わくばその先まで

ありふれた フィクションの束 積み上げた部屋

二人して 忍び込んでた あの時のまま

今日日つまんないよ 恋しい人が

謎残して死んでくとか

私 わかんないよ 君のジョークが

照れ隠しで 嫌いと言える

それ以上に望まないからさ

優しい字で綴った 私がヒロインのコメディ

狙った急展開も 胸クソも無い日常が

私は心地よくて 繰り返しでも幸せで

「いつか二人は… なんてね」

もう 捨てたと思っていた 落書きの傍に

タイトルがつけられてる 自費出版の書籍

「挿絵が足りなかったんで 使わせて欲しい」

事後承諾の相談も まぁ君らしいけどさ

優しい字で綴った 私がヒロインのコメディ

今になってわざと 泣かせにきてる恩知らず

クライマックスを越えて お約束が訪れたら

「アルバムの代わり」

懲りずに筆を取った 君が描くイフストーリー

未来で観覧車に乗って 想いを告げる後日譚

そのフィナーレに寄せて 後書きを最後に綴った

「願わくば その先まで」