

鳴らないベルに
耳を澄ませて
今日もまた
同じ朝を歩いてる
始発前のコンビニで
少し濃すぎるコーヒーを買った
「大丈夫?」って聞かれても
うまく笑うことだけ覚えた
予定表を埋めるたび
自分の時間が薄くなって
夢だったはずの景色さえ
遠い窓の外みたいだ
誰かと比べるたびに
答えだけ急いでしまうけど
遅れてきた春のように
私にも順番があるかな
まだ鳴らないベルを待ちながら
眠らない街を歩いてる
「ここじゃない」と言い切れないまま
今日をちゃんと生きている
何かが変わるその瞬間を
信じることさえ疲れた夜も
消えない小さな灯りだけ
胸の奥で鳴り続けてる
終電間際の改札で
画面に浮かぶ「また今度」
会いたい人ほど遠くなり
言えないことだけ増えてゆく
買ったままの旅行雑誌
行けなかった海のページ
置き去りにした願いごとを
責めるようにめくらないで
正しい道なんてきっと
歩いたあとにしか見えなくて
遠回りの靴音さえ
明日の私を連れていく
まだ鳴らないベルを待ちながら
名前のない不安を抱いて
誰にも見せない弱さまで
抱きしめられたらいいな
何も起きない一日の中
確かに変わっているものがある
昨日より少しやわらかく
私は私を許してる
もしもベルが鳴らなくても
扉が開かなくても
立ち尽くしたこの場所から
一歩目を選べるなら
待っていたのは奇跡じゃなく
誰かの許可でもなく
「行こう」と言える私の声
今 かすかに聞こえた
まだ鳴らないベルを待ちながら
それでも朝を迎えに行く
答えのない地図の上に
新しい足跡をつけて
いつか振り返るこの街で
あの日を愛しく呼べるように
鳴らないベルの代わりに
心のドアを叩くよ
Ah…
待ちながら
歩いていく
Ah…
- 作詞者
RYO
- 作曲者
RYO
- プロデューサー
RYO
- プログラミング
RYO

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まだ鳴らないベルを待ちながら
RYO
「まだ鳴らないベルを待ちながら」は、答えも変化もすぐには訪れない日々の中で、それでも自分の足で朝へ向かうための歌です。
始発前のコンビニ、終電間際の改札、買ったままの旅行雑誌。何気ない景色に重なるのは、夢へ急げない焦りと、誰にも見せられない小さな不安。けれどこの曲は、“いつか誰かが鳴らしてくれるベル”を待つだけでは終わりません。心の奥でかすかに聞こえた「行こう」という自分自身の声を抱きしめ、まだ見えない扉へ一歩を選び取っていきます。
静かなフェルトピアノと雨上がりの街の空気、そしてRYOの5人のあたたかなコーラスが、立ち止まってしまった夜にそっと寄り添う、夜明け前のエモーショナル・ポップです。



