

風を切るように走る京王線
夕闇の中で鉄橋が揺れてる
川辺に座って何もしないまま
やり場のない気持ちを
吐き出せずにいる
多摩川の向こうの
街並みが燃えてゆく
泥水の中に
夕日が落ちてきて
まるで僕は
闇の中を
飛び回る虫のように
光だけを探しながら
あたりをふらついていた
水平線を
感情の波押し寄せて
誰にも気づかれぬように
流した涙浮かべた
多摩川の向こうに
少年の僕がいる
水面に映る光が瞬いて
靴を脱いで走り出せば
黒い影が伸びてきて
いつの間にか少年は
夕暮れの空へ消えた
赤蜻蛉飛び去って
そよ風が稲穂を揺らした
- 作詞者
堀孝輔
- 作曲者
堀孝輔
- レコーディングエンジニア
平崎真澄
- ギター
堀孝輔
- ベースギター
後藤 健太

みずすまし の“多摩川”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
木漏れ日の中で
みずすまし
- 2
街のあかり
みずすまし
- 3
環七通り
みずすまし
- ⚫︎
多摩川
みずすまし
- 5
夜が明けるまで
みずすまし
- 6
生きてくれ
みずすまし
- 7
真夏のコインランドリー
みずすまし
- 8
旅路の果て
みずすまし
- 9
道草
みずすまし
- 10
渇望 (alubm ver)
みずすまし
- 11
グッドバイ
みずすまし
”コロナ禍で生まれた夜明けのうた”
3人編成となって初のアルバム「夜が明けるまで」は、その多くの楽曲がコロナ禍の中で生まれ、「一つの時代の夜明け」がテーマとなっている。
制作中にはライブ活動の休止、ドラマー脱退などバンド存続の危機も迎えたが、サポートドラマーとして保坂倫太郎(ザ・サイレンズ)が加わり、ついにアルバムは完成。
この作品は今まで以上に歌心の強いものとなり、逆境に立つ多くの人々の心に突き刺さる一枚に仕上がった。
アーティスト情報
みずすまし
時代錯誤的な“青春の挫折”を臆面もなく歌う“私小説派”ロックバンド。 『ロック誕生』の映画監督としても知られる村兼明洋の目にとまり2013年6月に1stアルバム『吉祥寺の空』でインディーズ・デビュー。 長野県松本市で開催される『りんご音楽祭』には4年連続の出演を果たす。 また、秋には上野水上音楽堂で『無名のロックフェス』を主催し大きな反響をよんでいる。 2021年頃から3ピース編成になり、オルタナティブロック色が強くなる。 2024年に傑作4th「夜が明けるまで」をリリースし、さらなる広がりを見せている。
みずすましの他のリリース
四畳半レコード