Lyric

帆を上げて　舵をとれ

星が照らす　見えない道へ――

凍てつく波を抜け　春の風が背を押す

レグルスが微笑んで　東を指した

アークトゥルスが昇る頃　スピカが揺れた

この空の下　僕らは出会ったんだ

走り出せ　星の導きのままに

夜空に浮かぶ　光の航路

帆を高く張れ　いまこそ進め

旅はここから始まる

雷鳴が海を裂き　夏の嵐が吠えても

デネブが道をつなぎ　ベガが瞬く

アルタイルが涙拭き　アンタレスが燃える

仲間となら　どんな闇も越えてゆける

乗り越えろ　季節の果てを

それぞれ光る　命のしるべ

帆を高く張れ　胸を張って進め

星はいつでもそばにいる

静けさが風を運ぶ　ペガススが羽ばたいた

マルカブ、シェアト、アルゲニブ　空に描く大きな翼

アルフェラッツが導いて　遠く連（つら）なる運命線

フォーマルハウトが笑うように　孤独を照らしていた

波間に消える答えより　空に浮かぶ真実を

誰も見たことのない世界へ　この帆で向かうんだ

北にポラリス　南にサザンクロス

昼間は太陽が　空を指してる

いつだって僕らは　導かれていた

気づいたんだ　もう迷わない

シリウスがまぶしくて　涙も凍る夜

ベテルギウスが見下ろして　問いかけてくる

「それでも進むのか？」と――

もちろんさ　答えは胸の中にある

走り出せ　星の導きのままに

季節を越えて　夢を越えて

帆を高く張れ　いまがそのとき

僕らの旅が　伝説になる

帆を上げて　夜明けを迎えに行こう

帆を上げて　星座を越えて進もう

帆を上げて　未来をこの手でつかもう

空に描いた地図を　信じて