最終列車の汽笛が鳴る (feat. 巡音ルカ)のジャケット写真

歌詞

最終列車の汽笛が鳴る (feat. 巡音ルカ)

天童P

彼と出会ったのは

3年前の夏祭りの時だった

祭りの人混みの中で

躓き倒れて足を痛めた私

動けない私を見て

助けてくれた人が彼だったの

祭りでの出来事が

きっかけで付き合い始めた

彼は地主の息子だった

だけど、私は小作農家の娘

明白な家柄の違いは

この時代では大きな壁よ

でも彼は、その壁を超えて

私と会いデートをしてくれたの

初めは緊張からか

上手く喋れる事も出来なかった

だけど彼の優しさで

私は自然に打ち解けたわ

お忍びで会う私達は

活動写真を沢山見たの

表だって一緒に歩けない時代

彼と寄り添える事が

何よりとトキメイて

一番この時間が幸せだった

彼と付き合い始めて

2年間の歳月が過ぎていた

この期間で彼と私は

親密になり愛を深めていった

今では将来を語り合う

仲睦ましい間柄となったの

年の瀬が近づいた頃

デート場所の神社での事

彼からプロポーズされたの

勿論、私の答えはOKよ

突然の事で慌てたけど

ついにこの日が来たのだと

お互いに嬉し涙を流し

抱き合って喜びを分かち合ったわ

彼との婚約が決まり

幸せへの道を進んで行く日々

式まで準備で大忙し

今が一番幸福な時よ

反対だったご両親も

今では祝福をしてくれてるわ

順風満帆な毎日が進んでた

だけど幸せな時は

長く続かなかった

暗雲時代の波が押し寄せた

遂に遂に来てしまった

彼の元に赤紙が

戦局の悪化に伴い

若い世代にも召集が来たの

まさに青天の霹靂

奈落の底に落とされた私達

神はなんて無慈悲なのか

彼と泣き崩れたのだった

時は、あっという間に過ぎて

出兵前の最後の日となった

彼との最後の宴を終え

見送る為、駅へと向かったわ

汽車に乗り込み見つめる彼

その姿をホームで見送る私

最後の別れを偲ぶその時

最終列車の汽笛が鳴った

ホームを発車して行く列車

だんだんと遠ざかって行く彼

手を振る彼を追い掛ける私

ああ、貴方、貴方、貴方

必ず生きて生きて帰って来て

そして私に笑顔を見せてね

また幸せに暮らせる日を信じて

遠ざかる最終列車を見送るわ

  • 作詞者

    天童P

  • 作曲者

    天童P

  • プロデューサー

    天童P

  • ギター

    天童P

  • ドラム

    天童P

  • キーボード

    天童P

  • シンセサイザー

    天童P

  • ピアノ

    天童P

  • バイオリン

    天童P

最終列車の汽笛が鳴る (feat. 巡音ルカ)のジャケット写真

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    最終列車の汽笛が鳴る (feat. 巡音ルカ)

    天童P

天童P13作目の楽曲は巡音ルカの「最終列車の汽笛が鳴る」です。曲のテーマは戦争と恋です。
時代設定は80年前の日本。戦争と言う時代背景の男女の出会い、交際、絶望、別れまでの切ない恋物語を描いた楽曲です。曲のラストの最終列車での涙の別れのシーンを是非とも聴いてください。

アーティスト情報

最終列車の汽笛が鳴る

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