歌詞

甘い匂い　窓辺から

いつまでも僕はなにもできない

あまりにも　長い夏を

魚のふりして　泳ぐ

あなたの形が泥濘んでいく

本当のことは二度と口にしない

今すぐに　隠れて

ある夜目が覚めると

世界は氷のように冷たくなり

全てが違って見えた

この世にいてもこの世のものではない

そんな気がしていた

沈黙は注意深く才気をたたえて

世界は唯一ではないことを

今　聞かせてくれた

ーーー

雲はくるくる南の地平

父を呼ぶ息子の声が

姉達の白い夏姿が

日向にちらちら

光っていたのを思い出した

もうこれっきり