歌詞

何処も彼処も花祭　自慢げな色使い

トンネルをくぐるほどにうんざりしてきて

誰にも気づかれない風にいきを吐く

いつも通りの咲き方　変わらない並木

でも綺麗って思えないのはなんでだろう

そこまで汚れたつもりは無かったのにな

なんて、笑ってよ

僕はまだ諦められずに

いつもの場所で15分、止まっている

そうだよ君をここで待ってるんだ

シナリオ外の展開　病室で拾った花弁

走馬灯のように駆け回る君の笑い声が

離れなくて　手離せなくて

「ありがとう」も「さよなら」さえも

空箱の中に閉じ籠って今日も日が堕ちる

-

「この世界で貴方が　星を想う時は

星が貴方を想っているとき」なんだって

綺麗事には飽きたけど

その言葉を信じてみるんなら

君は僕のことを随分好きなんだね

なんて、ごめん

きっとそんなんじゃなくて

空を覆う薄雲の、切れ端みたいに

この街に君の香りが残り過ぎただけだ

砕けたマトリョーシカ　病的に踊った花弁

夢遊病のように君じゃない君の泣き声

話せないよ、って話せないよ

「あいしてる」も「ごめんね」だって

白紙に隠したまま明日も帆が堕ちる

-

拝啓、もう会えない君へ、今は何処にいる？

ねぇ、みんな平等に消えていけたらよかったよ

僕が、君が、あの日考えてたより

人ってずっと脆かったね

『嫌になっちゃうな、なんて』

シナリオ外の展開　病室で拾った花弁

走馬灯のように駆け回る君の笑い声が

放れなくて　手放せなくて

「ありがとう」も「さよなら」さえも

言えなかった、言えなかったけど

-

この街に君が遺した欠片を

拾い集めながら僕は生きるから

もう少しだけ　待っててね

また二人で、桜を綺麗と言おう