どうしようもなく疲れる世界の中で
息継ぎを続けながら
缶コーヒーの空けた本数を
ひたすら数えてる
イヤホンから流れる言葉がもし
古い水夫の挽歌ならば
あの頃から僕たちは
全く動けてないのだろう
あの頃の歌い手は
今何をしてるだろう
いくら名前を探しても
行方知れずのままで
いつか懐かしい
声が聴きたくて
戻れる場所を求めてしまうのさ
スポットライトの当たる場所で
夢一つ追いかけた
夜を走る列車の中で
未来を考えた
スポットライトの当たる場所へ
もう一度戻るために
この名前で叫ぶのさ
誰かが気付くように
今日もまたステージで
くだらないと思える世界の中で
言葉をため込みながら
アルコールや睡眠薬に
溺れずに泳いでる
かつて愛した人の言葉がもし
別れの狂詩曲(ラプソディ)ならば
その言葉に気が付くまでに
まだ時間がかかるだろう
スターへの階段の
あの小高いステージは
今は違うものに
姿を変えてしまった
今でも階段を
上がったその先に
光が指すことを信じてる
スポットライトの当たる場所で
夢一つ追いかけた
夜景が見える小高い丘で
未来を考えた
スポットライトの当たる場所へ
もう一度戻るために
今を今で生きるのさ
誰かが気付くように
疲れる世界の中で
今日もまたステージで
- Lyricist
Takahiko Sugiyama
- Composer
Takahiko Sugiyama
Listen to spotlight no ataru bashode by otogizoshi
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おとぎぞうし、四季を題材にしたEPの最後を飾る秋盤は原点回帰ともいえるフォークとパンクロックを主題に結成当初から変わらないスタンスと、進化した一面の両方を覗かせる内容となった。
特にルーツともいえる「先ゆく人」をバンドサウンドで発表したのは、過去の総決算としての意味合いもある。そして、総勢30人近い勇壮なシンガロングが持ち味の曲、「オールライト」、冬、春、夏で培ってきたスキルとルーツを兼ね備えた新たなアンセム「スポットライトの当たる場所で」は現在のおとぎぞうしを象徴している。
Artist Profile
otogizoshi
A Japanese folk rock band formed in Kyoto in 2020. The band has released three singles and four EPs, three of which have PVs available on YouTube, and will hold their first live performance at Kyoto FANJ in January 2021. The band members, who love Takuro Yoshida, Happy End, and Sunny Day Service, have created a sound that respects their predecessors, and vocalist Sugiyama expresses a world of lyrics that are emotional yet sharply satirical of the world.