歌詞

「ましな方だ」と言い聞かすのは

やめにしようと思ってたの

慎ましやかな美徳とやらが

じっとこちらをのぞき込むようだ

セピアに染まった昔話を

語りたくなんか無いし

見境無しに頬張れるほど

若くもないでしょうし

ああ、見たことある夢だって

気付けなかったなぁ

高校以来ぶりだとか

言われてもって感じですし

そちらは順風満帆

普通の大人になってますし

懐かしめるほど遠い話だったかな

周回遅れに

拍手を送って励まし合った

また走るだけで

褒められたいな褒められたいな

立ち止まれない理由はなんだ？

僕はいつから大人になった

ようなフリして歩いてたの

機械仕掛けの毎日の中

モラトリアムがもたげてくるようだ

もたげてくるようだ

将来の夢を書いた宿題は

今でも思い出せるし

むしろ何を諦めようか

ぐらいは考えてたし

ああ、信じた者だけが

救われるだなんてよく言えたもの

言い訳探しが

上手になって慰め合った

明日は出来ると

根拠は無いが自信はあった

また同じ夢を明日も見ちゃいそうで

いわゆる「普通」が人の数だけ

有ると知ってりゃ変われたかな

不格好でもしがみ付ければ

拍手が徐々に増えていくよ

「ましな方だ」と言い聞かすのは

やめにしようと思ってたの

慎ましやかな美徳とやらが

じっとこちらをのぞき込むようだ

のぞき込むようだ

のぞき込むようだ