

「わたしには、赤い糸を結ぶところがなかった…」
指折り数える お話のなか
ひとつだけ 足りない 小さな 手のひら
友達が「糸があるんだよ」って
笑って 並べた その姿に
言葉が 出なかった
糸って どこにあるの?
どうして わたしだけ
そっと 手を握ってみても
なにも 結ばれてなかった
生まれつき 持ってないの?
それとも どこかで 落ちたの?
窓の外を 眺めながら
いつも 答えを 探してた
結ばれないって 悲しいね
子ども心に 沈んでた
糸のない 手のひらで
少しずつ 大人になって
愛とか 夢とか 聞くたびに
誰かの手と手が 並ぶたび
まばたきの隙間に 裂ける気持ちが
増えた気がした
誰かを 好きになるって
普通じゃ できないのかもって
自分を 責めた 夜があった
糸のせいにして 逃げてた
君の手が 触れたときに
なにもないはずの その場所が
なぜか あたたかくて
なにも ないことが 苦しくて
結ばれてない はずなのに
ほどけてきたのは わたしだった
忘れてた やさしさだった
糸がなくても つながれる
言葉じゃなくても 伝わる
見えなくても たしかに
ここに いると わかる人
結ぶのが 小指じゃなくても
手のひらごと 抱きしめてくれた
欠けたままでも 傷のままでも
強くなろうとしなくて よかった
見えない糸を 信じなくても
君が つないでくれたから
わたしは いま ここにいるよ
「赤い糸は、ちゃんと 君の心に つながってたんだね。」
- 作詞者
Sylva
- 作曲者
Sylva
- プロデューサー
Sylva
- グラフィックデザイン
Sylva
- プログラミング
Sylva

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いとのない てのひらに
Sylva
アーティスト情報
Sylva
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