Lyric

少女はいつまでも喉が治らずにゴホゴホと咳をしている

青年は誰かにぶつかってもう嫌になってついにその人刺しちゃった

おじさんは駅の隅っこで四角い箱の中すやすやと眠ってる

その横を女子高生達がぺちゃくちゃと渇いた笑顔で去っていく

僕はそうだなぁ

駅の改札出て

座り込んで歌っていよう

あぐらかいて

黒くもなく青くもない空に向かって

東京の夜はうるさくてもう木々もうんざりしているよ

半径1メートル程で地面を区切られ空に宇宙に伸びてるよ

はたまた何処かででっかい電波塔が立って電車で川沿いから見えるのさ

どこまでコンクリートを増やすのさ

僕らまでいつか固まっちまうよ

僕はそうだなぁ

駅の改札出て

座り込んで歌っていよう

ピカピカカピカピの東京

スモーク炊いた空に乾杯さ

別に悲しくなんかないさ

別に苦しくなんかないさ

幾千のもくろみが交差し合ってさ

ちょっと眩暈がするだけさ

今はそれどころじゃないんだよ

人の渦人の渦掻き分けて

そこから何処へいくというのさ

ぐるぐる渦に紛れてくのさ

静かな夜をちょうだいと歌って僕は騒音を作る

静かな夜をちょうだいとうるさい夜に駄々をこねる

静かな夜をちょうだいとこの声は消えてしまうのか

静かな夜をちょうだいとアスファルトのシミが笑う

静かな夜をちょうだいと今ムクドリが飛び立った

静かな夜をちょうだいと東京が泣いてる