歌詞

瞼の裏側 淡い夢景色

振り払って 今宵もまた

汚れたこの手が

断ち切るべきもの

わからぬままやいばを研ぐ

ひゅらりひゅらり

はぐれた花弁

その鋒（きっさき）で拾う

毅然（きぜん）と舞う 千弁卍華（せんべんばんか）

その間隙（かんげき）に映る 哀嘆の雪よ

白疾風（しろはやて）に踊る 濡鳥が

閣（よる）の帷（とぱり）に滲んだ

その行先も告げずに

微睡（まどろみ）劈（つんざ）く

彼（か）の日の慟哭

その残響此の身を焼く

幾度償い重ねても

この罪は拭えぬのでしょう

口遊（くちずさ）むは廻哀（かいあい）の恋歌（こいうた）か

それとも我を屠（ほふ）る呪（まじな）いか

その解（こたえ）を今示して

三つ数え　交わした契(ちぎ)りが

重い足を前へ運ぶ

明鏡（めいけい）のように曇りはないこの刃の向かう先が貴方だとしても

毅然（きぜん）と舞う 千弁卍華（せんべんばんか）

その間際（かんげき）に映る哀嘆の雪を

宙（そら）の海漂う紅い月が

今宵 凛と照らした

幾重（いくえ）にも連なる三千世界を

彩る二人 雪月華

形を変えて移りゆく日々に変わらぬ真念（こころ）を咲かせて

深々と愛が積もる