Lyric

明日のかがやきさえ　幻と消え失せ

忘れかけた古　果て無く

刻の涙　見つけたこの街

憑坐に導かれて

大地の意志　感じて彷徨う

この身を貫き空へ

かすむ光　陽炎のように

この手のひら　虚しく差し伸べる

遠き過去を　微かに思えば

もう一人の　私が見える

都は失われて久しく

迷宮の砂も深く

白くかすむ　七色に消えて

かつての私　中宙へ舞い散る

今日はすべての　輝きを

明日へと投げ捨て

訪れ来る　常闇に

静かに包まれる

閉じたまぶたに　映し出す

明るいけれど　儚くて

壊れかけてた　太古の記憶

おもいおもいに　あつまる今宵

ああ　それは　身罷りし　迷い子

ああ　三年彷徨いし　日の御子

彼の地　漂えば 七年過ぎて

神世流されて　九年

まさら　さら　なさせや　そら　ま　さよみた

まさら　さら　なさせや　いな　そ　さらせや

まさら　さら　なさせや　そら　ま　さらせや

まさら　さら　なさせや　そら

つみびと達よ

名も無き者よ

今その名を見つけ出し

砂の記憶に

はじまりのとき

ただ那由他のその奥に

還るべきその路に　還るのか密やかに

つみびとの　その記憶　ただ密やかに

見つけたのか　ああ　その名　その名抱きしつみびとよ

刻の記憶　遷ろうこの街

憑坐の運命は深く

都は今も　殯の刹那

現世は　今より遠く

遠く見える　たどり着く未来

かつての私　無限へと溶けゆく

明日はすべての　常闇を

昨日へと捨て去り

運命絡み合う つみびとよ

刹那を解き放つ

明日のかがやきさえ　幻と消え失せ

忘れかけた古　果て無く続く道