Lyric

夏はもう過ぎ去った　取り返しがつかないほど

抉るような日差しが　全て燃やしてしまった

あの日々をいつだって　思い出してうなされて

未練がましいよな　そう思うよ

押入れにしまったアルバムは　存在ごと消し飛んだ

気怠そうな目で眺めていた　曇り空が好きだった

わけもない毎日を謳歌するだけで

失ってしまう　大事なことばかり

気付けないならせめて忘れないように

夜明けの前に　白露を降す

夏はもう過ぎ去った　春の息吹溶けるほど

喉元を突き刺す　雨は凍り付いていた

幻想も理想も　喚くほど伝わらなくて

騒々しいよな　そう思うよ

息を吸って吐くのがこんなにも　苦しいのは何故だろう

アレもコレも全部わからなくて　……わからないんだよ

わけもない毎日が錆び付くだけで

透き通ってしまう　大切なものだけ

映せないならせめて濁さないように

朝が来る前に　白露を降す

失ってしまう　大事なことばかり

夜明けの前に　白露を降す