さよならのあとで回れ右をして
見上げた空にお月様
おろしたての夜 できたての記憶
胸の中にまんまるく空いた穴
さみしさのあとで深呼吸したら
風が吹き抜けた
わたしが何度も思い出すことを
多分君は一度も思い出さない
急に懐かしくてたまらなくなる
ついさっきまで一緒にいたのに
早く会いたくてたまらなくなる
ついさっき別れたばかりなのに
さよならのあとで回れ右をして
見上げた空にお月様
ゆっくり遠ざかるバスのライトが
ゆらゆらと淡く滲んでいる
話したいことは次々浮かんで
溢れそうになるのに
なんでかな君の隣にいると
あんまり上手に話せなくなる
ポツリポツリと
君が話した言葉をひとつずつ思い出せば
ポツリポツリと明かりが灯るように
胸の奥柔らかくほどけてく
さよならのあとで回れ右をして
見上げた空にお月様 おろしたての夜
できたての記憶 胸の中にまんまるく空いた穴
甘ったるいもどかしさ 持て余して
見上げた空にお月様
わたしが何度も思い出すことを
多分君は一度も思い出さない
- 作詞
天元ふみ
- 作曲
天元ふみ
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- 1
百も承知のブルース
天元ふみ
- 2
形状記憶合金のブルース
天元ふみ
- 3
自己嫌悪よこんばんは
天元ふみ
- 4
ワナビア幽霊
天元ふみ
- 5
散歩の途中で
天元ふみ
- ⚫︎
さよならのあとで
天元ふみ
陽気でネガティブなシンガーソングライター天元ふみ。
日本全国のライブハウスを地味に沸かせ続け、テレビ東京系列「家、ついて行ってイイですか?」という番組で歌ったことでも話題に。
さりげないユーモアと哀愁に満ちた歌詞、癖のあるメロディ,日常と深淵を自在に行き来する世界観が魅力。
ギターとハーモニカ、iPadだけで作った本アルバムは、ライブ定番曲と2022年の新曲を半分ずつ織り交ぜた天元の真骨頂。
『大人になんてなりきれないし演じきれないくせに貫けないから苦笑い』と歌う表題曲「形状記憶合金のブルース」をはじめ、『絶望しながら陽気に生きていこう』と半ばヤケクソで歌う「ワナビア幽霊」や『心中したいな』と楽しく歌う「散歩の途中で」など、大人の苦みを軽やかに歌う曲がばかり。