

片付けたこの部屋も
いずれ散らかってゆくのだろう
埃にまみれては
二人でいた朝
水槽を泳ぎ回る
あなたの両の手を見ていた
跳ね返る丸雫
ある日の記録
今でもただ思い出に
沈んで行くのを眺めてる
ただ流れた何と無い
あなたの言葉を覚えてる
何も差し出せなかった私に
あなたがどれだけのものをくれたのかを
あなたは憶えてはいないだろうな
なんの衒いもなかったあなたに
それまでの全てが淡くくすんだなら
あなたがくれたもの一つ数えた
崩れきった風の中
整えたはずの舞台もあなたの呼ぶ声も
無駄にした後
雨が窓を打つ
あなたの横顔を見てる
晴れた空は何を私に見せる
重力など振り切って
あなたに言葉を打ち上げる
ありがとうもさよならの
一つも言えないまま
必要のない馬鹿な言葉が
あなたをどれだけ失望させたのかを
私が知ることはできないだろうから
日々間抜けな姿を晒すことも
晒さないことも恐れているから今
自分を恥ずかしく思うばかりだ
桜咲く頃に
あなたのいない部屋
ガラス越しに見えた
雨上がりの空
季節は巡って
あなたのいない時間
恨みさえ奪った
あなたに
何も差し出せなかった私に
あなたがどれだけのものをくれたのかを
あなたは憶えてはいないだろうな
なんの衒いもなかったあなたに
それまでの全てが淡くくすんだなら
あなたがくれたもの一つ数えた
- 作詞者
ハル子
- 作曲者
ハル子
- ミキシングエンジニア
ハル子
- マスタリングエンジニア
ハル子
- ボーカル
ハル子
- ソングライター
ハル子
- アダプター
ハル子

ハル子 の“窓に雨”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- ⚫︎
窓に雨
ハル子
アーティスト情報
ハル子
ハル子の他のリリース
