Lyric

白いページをまた眺めている

こぼれ落ちぬようこらえている

書きつづった今日が掠れている

虚ろ

溜息はあふれている

枯れるとおそれては

隠してしまうから

いつかの想いも

願いも

みえなくなって

泣いていたんだきっと

凪いでいるみずうみの淵

しずかに水面揺らす雫

やさしく溶けていく

遠く めぐりめぐって

潤う雨 降るのなら

たまには涙を流す日があっていい

かわいた想いはこびりつく

大切なものほど

向き合うたびいつも

目をそらしたくなる

そんな夜をかぞえて

泣いていたのはきっと

流れる星をみつけた日

幼い目にうつり残っている

あせた色の願い

頬つたう雫

あの日のようなきらめきを

今日の涙が銀河へとかわっていく

仰いだ空は青い

吸い込まれそうに高い

届く由もない

この手のひらのなかに

ちいさな宇宙があると

信じて進めば

泣いているんだずっと

うつる自分を睨んでいる

変わらず水面ゆらす想い

消えてなんかいない

こぼれおち伝って

言ノ葉が芽吹くのなら

たまには涙を流す日があっていい