Lyric

ベッドに残った

ぬくもりを忘れたくなくて

写真に収めた ふたりが居た証

少し大きいシャツが

余計虚しさを増す

貴方を呼ぶ風が

今夜も吹いているから

このまま朝を待って

帰ってこられるように

灯りを消して

瞼を閉じるの

朝日が煌めき

昨夜のふたりを照らした

残像を見つめて 頬を濡らす

少し伸びた前髪が

余計虚しさを増す

貴方を呼ぶ風は 透明な肌を刺した

一人で越える夜に 笑みが溢れたのに

輝く月は 雫を照らした

屋根を打つ雨の音が

連れ去っていく

胸の奥に収めた記憶さえ

貴方が残した

言葉は宙に浮いて

青空の下散ってゆく

ふたりで過ごした日々も

シオンを揺らす風に

吹かれて消えた