歌詞

眠れない夜に

壊れそうな胸に

月の灯りは冷たく這い寄るのに

どうしても

綺麗になれない思考は

行き場を失っている

たがいちがい座る狭いベッド

恋を知ったと

溢すように声が響いた

その調べはまるで嘆くようで

自分の愚昧な無神経さにようやく気づいた

吐息は耳を触り

ネイルは深く背を噛み

罪の文字を残してゆき

"I love you"のない

リレーションシップの向こうに

何にもないことなんて分かっていたのに

こんなにも苦しいのは何故なの？

どうしてもその解答を知りたいよ

夜のうちに咲いた

新しい朝の気配は

青く滲んで

後悔しそうねって笑う顔に

一体どんな言葉が似合うの？

遊んでみようとしたって

何も手につかないね

関心のない映画を何本も眺めたりして

甘いエンド、苦いエンド

全部が否定している気がして

ただ心細いよ

不安に震えるふたりは

いつかもつれ合うことを学び

大事なものさえ次第に

ぼやけちゃったとさ

味のないキスも抱擁も

快感じゃなくて痛みと知りながら

どれほど傷つけ合おうとも

台無しになってゆくのは

自分の方だけなんて都合いいように考えていた

無為にハロー、バイバイ

何遍も繰り返し

いつの間にか

引き返せない場所にいた

感傷に浸る資格なんかない自分を

どう責めてもくれないのが辛いよ

羽ばたきを知らない鳥が

高い空の広さを知った

檻の向こうに

いつ以来薄らいだ？

パルファムの香り

どうか自由に

華やいでくれるように