

夕暮れのホームに 人波が散ってゆく
どこかで嗅いだ香り ふと足を止めた
金木犀だ と気づく前に
もう あの秋に戻っていた
忘れていたんじゃない
思い出す場所が なかっただけ
あなたの横顔が
こんなに鮮明に残っていた
香りは扉を開ける
鍵もなく 声もなく
ただ静かに 連れ戻してくれる
あの日の午後へ
忘れたんじゃない
ずっとそこにあったんだ
胸の奥の 引き出しの中に
あなたがいた
乗り換えのホームで 空の色が変わってく
あの頃と同じ風が どこからか吹いてきた
遠ざかったんじゃない と気づく前に
もう あの角を曲がっていた
時間は流れても
香りだけは正直で
季節が来るたびに
あなたを探してしまう
忘れることより
思い出せることの方が
ずっと やさしいと
今なら分かる気がした
消えたんじゃない
呼ばれる理由が なかっただけ
秋が来るたびに
あなたは戻ってくるんだね
香りは扉を開ける
鍵もなく 声もなく
ただ静かに 連れ戻してくれる
あの日の午後へ
忘れたんじゃない
ずっとそこにあったんだ
胸の奥の 引き出しの中に
あなたがいた
電車が来る
また日常へ戻っていく
でも少しだけ
あの秋を連れて歩こう
あの秋を連れて歩こう
- 作詞者
Tucci Rain
- 作曲者
Tucci Rain
- プロデューサー
Tucci Rain
- グラフィックデザイン
Tucci Rain
- ソングライター
Tucci Rain
- プログラミング
Tucci Rain

Tucci Rain の“金木犀の駅”を
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ストリーミング / ダウンロード
『祭りのあとで』『金木犀の駅』『長い影』の3曲を収録したコンセプト作品。
夏祭りの帰り道に残された淡い記憶、金木犀の香りが呼び覚ます過去、そして長く伸びる影を見つめながら振り返る人生の道のり——。
本作は、これまでTucci Rainが描いてきた「記憶」というテーマを受け継ぎながら、その先にある「人生そのもの」へと視点を広げた作品です。
過ぎ去った季節や選ばなかった道さえも抱きしめながら、静かに前を向いて歩いていく。
『長い影の向こうへ』は、記憶の向こう側にある未来へと続く旅路を描いた作品集です。
アーティスト情報
Tucci Rain
Tucci Rainは、記憶や人とのつながりをテーマに楽曲を制作する日本のソロアーティスト。 1990年代の青春や恋愛の記憶、日常に残る感情の断片をモチーフに、ノスタルジックな世界観を描いている。
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Tucci Rain Records


