Lyric

もう二つ夜を

越えたなら遊園地

待ち焦がれてる

幼いわたしがいる

画用紙に

会ったことのないパパの顔

優しくって

すごくカッコいいんだよって

今度のパパって

どんな人かな

回転木馬いっしょに

乗ってくれるかな

早く日曜日になあれ

ところが土曜日の

夜のこと少女は

風邪をこじらせて

熱が40度

ママが言う

明日は遊園地に

行けないよって

悔しくって

涙が止まらない

泣きつかれて

いつの間にか

少女は夢の中

画用紙の中の

素敵なパパが

抜け出してきて

一緒にならんで

ぐるぐる回転木馬

景色が溶けていく

絵の具

混ぜるみたいに

まるで魔法みたいに

わたしは

ウェディングドレス

夢から覚めると

水のはねる音

目をこすって

振り返ると

クマみたいなおじさんが

タオル絞ってる

大丈夫

熱はもう下がったよって

優しい声で

にっこり笑った

あの時から

ずっとずっと

育ててくれて

ありがとう

パパよりちょっと

頼りないけど

ワタシ

この人に

決めたんです

歩き続けて

眼を擦って

振り返ると

私は

今ここにいる

思い出すたび

ほほ笑んでくれる

優しかったパパ

あの時から

ずっと

ずっと

守ってくれて

ありがとう

守ってくれて