リリース日: 2026/09/02
※ 試聴は反映までに時間がかかる場合があります。
※ 著作権管理事業者等が管理する楽曲は試聴できません。
既知の安心に閉じこもるか、未知なる無秩序へ足を踏み出すか。
SomAticが紡ぐ本作は、「既知=答え」を追い求め徒労し続けた過去の記憶から、コペルニクス的転換を経て立ち上がる静かなる跳躍の記録である。
冒頭の冷涼で無菌室的なアコースティックの静寂は、やがて不規則な脈動を帯び、感情を解き放つ重厚なインディ・ポップへと拡張していく。足元で首を垂れるしおれた一輪の花に、空へ飛び立つカウントダウン待ちのロケットを重ね合わせたとき、視界は不可逆の変化を遂げる。
「答えがないからこそ、可能性は果てしない」。希望とは探して手に入れる正体ではなく、未知から手を差し伸べられた招待そのものであると告げる、静謐で鮮烈なアンセム。
ギリシャ語で「身体」を意味するその名は、表現者としての彼の原点である。日々、臨床の現場で数多の「身体(いのち)」と真摯に向き合う医師、SomAtic。 生と死、葛藤と再生。極限の人間模様を見つめ続ける中で、彼自身の身体の奥底から静かに、しかし力強く溢れ出た「言葉」が、一つの作品として形を成す。緻密に編み上げられた、生命の鼓動と共鳴する洗練されたサウンド。そこにあるのは、単なる感情の吐露ではない。医学的な視点と芸術的な感性が交差する場所で紡がれた、生命への深い洞察と慈しみである。医師として、そして一人の表現者として。 SomAticは、聴く者の心に寄り添い、日常の淵に微かな、しかし消えない光を灯し続ける。