

【Verse 1】
図形をなぞる指先
石畳に火の記憶
言葉より先に知った
沈黙の中の真理(こたえ)
空を裂く音の比
見えぬ手が弦を引く
調和の奥に息づくもの
誰も触れられない
【Pre-Chorus】
名もなき戒め 肌に刻まれ
風が告げた 「ここより先は」
踏み出せぬまま 夜が来て
灯(あかり)を背に 立ち尽くす
【Chorus】
越えてはならぬ野がある
その先に何があっても
影を選んだ者のあと
草は静かに揺れていた
Don’t step across the silent ground
Even if no one’s around
無言の掟(ことば)が
心の奥を染めてゆく
【Verse 2】
誰かが信じた図形(かたち)
誰かが怖れた呼吸(いのち)
理屈を越えたその理由(わけ)
瞳を閉じれば聴こえる
高く掲げた標(しるべ)の影
空に消えてはまた揺れる
真実なんて一つじゃない
ただ、選んだだけ
【Bridge】
渡れぬ橋があるのなら
わたしは舟になる
声にならぬ願いさえ
この野に残せばいい
【Chorus】
越えてはならぬ野がある
ただひとつの祈りのように
手放したその足跡
風にさらわれ消えていく
Don’t step across the silent ground
Even if it means no crown
名もない信仰(こえ)が
夜の果てを照らしていた
【Outro】
誰もが抱くかすかな怖れ
笑う者も、泣く者も
選ばなかったその道が
今もどこかで 光っている
- 作詞者
SoundWander_OtoLog
- 作曲者
SoundWander_OtoLog
- プロデューサー
SoundWander_OtoLog
- ギター
SoundWander_OtoLog

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Silent Map
SoundWander_OtoLog
『Silent Map』— 誰も踏み入れぬ、その境界に咲いた歌
禁忌とは、ただのルールではなく、心の深くに根を張る“名のない掟”かもしれない。
『Silent Map』は、科学と信仰、理性と迷信の狭間に揺れるひとつの魂の記録。
越えてはならないと知りつつ、なお惹かれてしまう「境界線」の幻想を、
幾何学の静けさと、古代から続く信念の神秘性に重ねて描き出す。
この曲は、ひとつの“野”を巡る物語。
踏み出すことを拒んだその選択が、何よりも強い意志だったと語るように、
言葉にならない祈りが、風とともに空へ昇っていく。
静けさの中に込められた決意と、儚くも美しい不踏の美学を、
聴く者の胸にそっと灯す、哲学的バラード。
アーティスト情報
SoundWander_OtoLog
SoundWander_OtoLogと申します。北海道にて、音楽生成AIの助けを借りながら、細々と音作りをさせていただいております。シューゲイザーやテクノ、JAZZといったジャンルの音楽が好きで、影響を受けつつも、日々の小さな気づきや、心に留まった雰囲気を音として表現できればと、試行錯誤を繰り返しています。AIが生み出す偶然性の中に、自身の想像もしなかった音の断片を見つけることもあり、その都度、新たな発見に小さな喜びを感じています。まだまだ至らない点ばかりではございますが、もし、私の音楽が、聴いてくださる方の日々の片隅で、そっと寄り添うような存在になれたなら、幸いです。
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