歌詞

蝋燭を揺らす隙間風

冷たい手と手繋ぎかごめ唄

行き場なくした成れ果てと

逢魔が時の待ち合わせに

薊飾り　帳を張り

今宵　さあ誘いの燈

こんなに愉快　迷い呪い

鈴の音の合図で歌い出せ

幽　明　混　踊

やいやいや　月光羽織り

命枯れても舞い続けろ

やいやいや　酔いどれ狐

終わらせない享楽の座

まだ噺そう　興醒まさないで

視えてるんでしょ　嘘つかないで

どうせ還れないなら

飽くまで騒げや百歌夜響

あちらこちらに彷徨えば

ゆらりふらりと呼び声に

よってたかって水に群れ

生者の肩に

お憑かれさまでした

とうに亡者　蠱毒盛った

黄泉詠み謳歌　放蕩大化

餓鬼も畜生も修羅も無礼講

どうもこうも宵は妖と怪怪

やいやいやいや　お祭囃子

吉でも凶でも鳴り続けろ

やいやいやいや　玉藻の御成り

ヨモツヘグイは松の巻

(見えた　見えた　見えた　見えた)

怨嗟の渦に"それ"が来る

(入れた　入れた　入れた　入れた)

依代となれ　無垢な少女

(消えた　消えた　消えた　消えた)

因習を薙ぎ払え狂骨

鮮やかな鬼火が照らす

御霊たちの百物語

やいやいや　今だけは

怨み辛みも忘れちまえ

やいやいや　月光羽織り

命枯れても舞い続けろ

やいやいや　酔いどれ狐

終わらせない享楽の座

まだ噺そう　興醒まさないで

視えてるんでしょ　嘘つかないで

どうせ還れないなら

飽くまで騒げや百歌夜響

彼岸を飲み込め百歌夜響

「あなたが眠れるまで

私はここで噺します」

「おやすみなさい

また彼方で」