In your slightly sinking night, Front Cover

Lyric

In your slightly sinking night,

ashitakatsura

あなたの少し沈む夜に、

覚束なくなった世界で

うつらうつら

浮遊するあなたに

紐つけてあげようか

うつろうつろ

浮かんで、見失っても、戻ってこれるよに

どこまでも

ふわふわ

果てなく飛んでいっても

飽きたらなら、戻ってこれるように

ズンズン、ごうごう、

深い穴ぼこにぽっかり落っこちて

ひゅるひゅる、ひゅるり

重力のなすがまま沈んで行っても

帰りたくなったなら、帰ってこれるように

蜘蛛の吐き出すような

か細く

しなやかな

糸を、つけてあげようか

それはね

規制ではなく、制御でもなく、

ましてや、支配などではありえない

誰もあなたを律せない

それは、糸、

自由の糸

こわごわしい縄ではない、

少女の赤い風船を、束の間繋いだ、ありあわせの紐

似た、

それは、糸、

あなたを縛ることはない

たまたま、ひととき、

緩やかに結ばれただけの

制限のない、

それは糸、自由の糸

ハサミも

マッチも

いらない

その意志で、

断ち切りたいときに、いつでも

望めば、ほどけて溶ける

ヤワな糸

それは、おかしなほどに

あなたの意のままに

あなたを守る

あなたを導く

そして

望めば、離れ消えてゆく

あなたが思い出した時にだけ見えてくる

そんな、都合のいい糸なのです

この世にひとつくらい、あなたの都合の良いものがあったっていいでしょう?

そう、

でも、

だから、

だけど、、、

いつだって、

接続詞は、杞憂で

あなたは、自由で

あなたは、浮遊

架空の虚空の海の底

プランクトンより小さな魂

透かす体に

実態のない真実が泳ぐ

あなたはどこまでも自由で

あなたが浮遊

してゆけるような

そんな糸を

柔らかな首を

ぎゅっ

と、しめることのないやつを

その腰の緩やかなくびれのところに、そっと

忘れてしまうほどに、そっと

結んで開いてあげようか

あなたは旅をして

漂って

あなたは旅をして

躓いて

あなたは

迷って

煩いて

もがいて

諦めて

わからなくなった

あなたは、

愛を知りたくて

さすらって

その姿は移ろいで曖昧

愛、は見えなくて

あなたは、

佇み、まつげを伏せて、その身も伏せて、

もういいや。

と、眠った瞼、の向こう側

透かして

驚くほど大きな低い月をみた

その橙にはっとして

予期せぬ雨と雪の変わり目に

震えながら悦んで

そして

また

いつものように昇るお日様に

勝手に意味づけを

してみた後に

のそり。

起き上がる

胸の、膝の、砂を払って

手のひらをみる

何もない

その皺の器に

ふう。と、息を吹きかける

自分の形を確かめて

また歩きだす

よじよじ

あてない旅路を

生乾きの瘡蓋をつれて

流れる時も

留まる時も

あなたはあなたの旅の過程

似たようで違う顔たちとすれ違い

あなたは、

こわごわ

進んでゆく

時に投げやりに、時に慎重に、

終わりをおそれ

始まりから逃げたりしながら

あなたはあなたの海原をゆく

たくさんの後悔を抱きしめて

思い出と名前をつけた

とてり、とてり、とぼ、とっと、とてり、、、、

とてり、とてり、今、私は、どのあたり

とてりとてり、とぼとっととてり、、、、

とある夜更けの微睡みに、

異国の少女と、あなたが、出会う

乾いた砂漠の、風にたなびくテントの側で、

異国の少女があなたに言う

少女の声は、その目によく似た透明な黒

あなたは言葉の意味を知らぬまま

その音を、聞く

「その糸を辿ると、

その先には、

おおきなおおきな

巨人がいます。

だから、

あなたは、その体を、辿って、のぼって ゆきます。

初めからそうすることが決まっていたか のように、

自然に、

心地の良い無意識の川に浮かび、運ばれるように、

あなたは、

巨人の、足の指から

よじよじ、と、のぼって、

脛、膝、太もも、と辿って、

尾てい骨から腰骨、脇腹、

肋骨のガタガタ道も、

じゅんぐりに

うえへ、うえへと、

辿ってゆきます。

巨人のつむじは、まだまだ、

更にもっと、はるか先にありますので、 あなたは、辿ってゆきます。

あなたの腰のくびれには

細い細い糸が、

ぐるひ、と、結ばれています

ので、

あなたは、

臆せずのぼっていって、

よいのです。」

少女の髪は艶やかな赤い黒で、

その横顔に柳のように揺れて被さる

やがて、あたりは漆黒の夜

本物の黒を知る、本当の夜

星の光がここぞとばかりに瞬いて、

そして、

少女は言葉を紡ぐ

浮き彫りになった虚しさを見透かすように、伝える

「大丈夫

あなたは、失いながら

よじよじと、

あなたは、また、辿ってゆくのです。」

少女の指が言った。

「疲れたら、鎖骨の窪みで休むこと、」

僕は、荒漠な砂の大地をみた

風の模様が空気の画面に浮かんで見えた

振り向いたら、もう、少女はいない

テントだけが寂しく揺れた

僕は、歩き出す

「いつか、

どこかで交えたなら、

巨人の耳たぶのやらかさを教えて」

ひとつの風が、彼女の音を真似て言った

僕らが交わした見えない言葉は

さようなら。

またね、

それは

誰にもわからない

空も、

空を飛ぶ大きな羽の鳥も、

海も、

海の底を照らす提灯の鮟鱇も、

誰も知らない

いつか

その時がきたら

そうか。

と、気づくだけ

それまで

歩いて

辿ってゆく

のぼってゆく

巨人の、つむじの、その先までもまた

かすかにけぶる、その糸を

辿って、辿って、ゆく

辿り着いたのは、

どこ、どこ、どこかしら

白い雲に届くくらい

遠い、遠い、遠い場所

できないこといわなくていいよ

って言ったあの人の声電話越し

思い出し

マボロシ

ぎゅと握った

こんにちは

さよなら

またね

いきしてる

あるいてる

あいしてる

さよなら

またね

旅をする

  • Lyricist

    ashitakatsura

  • Composer

    ashitakatsura

  • Producer

    ashitakatsura

  • Recording Engineer

    hozzy, HAZE

  • Mixing Engineer

    hozzy

  • Vocals

    ayacoashitaka

  • Rap

    Katsura Fuji

  • Piano

    ayacoashitaka

In your slightly sinking night, Front Cover

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    ashitakatsura

  • 2

    Mimosa to Yukimushi

    ashitakatsura

Artist Profile

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