波羅葦増雲のジャケット写真

歌詞

沈黙の美しさについて

ハハノシキュウ, 油揚げ

私がたまに下着を履いていないことを

友達と認定し合った一部の人間は知っている

それが今日なのは誰も知らないけど

友達と認定し合った一部の人間の秘密を私も知ってる

逆に言えば波羅葦増雲は知らない

秘密を共有している沈黙より

波羅葦増雲を共有していない沈黙の方が美しい

知らないことが多くても不安にならないようにする

トイレには一人で行く

ご飯だってたまに一人で食べる

ソロ活って言って遊びの誘いを断る

同じ部活に入ろうなんてナンセンス

美術部でデッサンのモデルをやってる時

ある意味それはソロ活

一人の世界に入り込んで時を止める

沈黙の美しさについて思案する

まるで死後硬直

一言言いたそうな男子の目線もアンチテーゼ

この沈黙を汚すような独り言

描き終えた者から次々と帰っていく

一緒に帰ろうなんてナンセンス

部活が終わるまで

全員が帰るまで

大袈裟に言うなら世界が終わるまで

火葬が終わるまで

内側に誰にも言ってないことを秘めたままで

固まり続ける

ポーズをとり続ける

誰にも言わない波羅葦増雲の美しさが

沈黙の美しさだと私は思う

人が死んだ後、全て人形になるんだとしたら

死ぬ前に言わなかったことがその人形の価値を高める

私は価値のある人形になりたい

  • 作詞

    ハハノシキュウ

  • 作曲

    油揚げ

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波羅葦増雲

ハハノシキュウ, 油揚げ

  • 1

    苦渋と辛酸がディープキスをしてる

    ハハノシキュウ, 油揚げ

  • 2

    誰にも言えない秘密を作りなさい

    ハハノシキュウ, 油揚げ

  • 3

    小学三年生から目線の高さが変わっていない

    ハハノシキュウ, 油揚げ

  • 4

    頭の中の小説をそのまま海に流すように

    ハハノシキュウ, 油揚げ

  • 5

    内側とも外側とも言えない部分

    ハハノシキュウ, 油揚げ

  • 6

    要点を挙げるとすれば

    ハハノシキュウ, 油揚げ

  • 7

    見えないため息と見えるため息

    ハハノシキュウ, 油揚げ

  • 8

    世界を救うような局面に立たされることがある

    ハハノシキュウ, 油揚げ

  • 9

    運命の人

    ハハノシキュウ, 油揚げ

  • ⚫︎

    沈黙の美しさについて

    ハハノシキュウ, 油揚げ

  • 11

    こんなこともあろうかと

    ハハノシキュウ, 油揚げ

  • 12

    波羅葦増雲

    ハハノシキュウ, 油揚げ

小説家としてもデビューしている異色のラッパーハハノシキュウと唯一無二のスタイルのビートボクサー油揚げによるアルバム。ビートボクサーとラッパーがコンビを組んでバトルをする破天共鳴によって生まれたユニット。アルバムを通して紡がれる世界観はラップとビートボックスというカテゴリーに含み切れない尖ったものとなった。ディープな世界に潜ってみてください。

アーティスト情報

  • ハハノシキュウ

    ・ハハノシキュウ ・無所属 ラッパー/小説家 ・青森県弘前市出身のラッパー/小説家。ラッパーよりも先に小説家を志していたが、新人賞の応募規定が面倒になり心が折れ、ラップを始める。MC BATTLEに出たことで本格的に活動を開始、なぜか一度だけポニーキャニオンからメジャーデビューを経験する。結果的にラッパーとして活動していたことが身を結び、2019年に小説家としてデビューする。

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  • 油揚げ

    ・油揚げ ・無所属 Human Beatboxer ・実験音楽にインスピレーションを受け、独自のテクニックやグルーヴ感を軸にしたBeatboxerとしては唯一無二のスタイルを確立している。 ライブパフォーマンスは基本即興で行われ、空間と調和しながらその場限りの音を奏でる。 ライブ、楽曲制作、バトル、イベント主催など幅広く活動中。

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