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無天老師による2nd EP『個性〜Prove Myself Over and Over Again〜』は、前作『突破』から一歩踏み込み、自身の可能性を探り、個性を模索する意欲的な作品となった。
一曲目の「麻せん」は、日本で大麻を吸う輩を痛烈にディスった曲。語るように始まり、じわじわとテンションを上げていく構成になっている。「クリーンであることが日本のHip Hopの誇り」というシャウトは、無天老師が掲げる倫理と美学を象徴する、本作随一の名フレーズだ。
そのままギアを上げて始まる二曲目の「マッハ・ゴー」は、tokyo driftをサンプリングした疾走感あふれるビートに、目まぐるしく変化するフローと声色を重ね、スピード感の中に巧みな構成美を生み出している。
三曲目の「未来は」では、ハイパーポップ的アプローチを導入。軽快なリズムと明朗なリリック、キャッチーなメロディが融合し、希望と再生の空気を感じさせる。
『個性』は、無天老師の内なる強靭さにより体現された強烈な個性をリスナーに叩きつける作品だ。
日本の大学院で言語学の博士号を取得し、現在は大学で日本語と外国語を教えながら、自身の語学スクールを経営しているラッパー──それが無天老師だ。 きっかけは「学生に誘われたから」というシンプルな理由。2024年11月からリリックを書き溜め、翌2025年には初のEP『突破』をリリースした。 無天老師のリリックは、王道である血生臭いストリート色は抑えつつも、詩的で文学的な響きに満ちている。そのエネルギーは、他に類を見ない唯一無二の存在感を放つ。