Lyric

雲は灰色 まぶしくない時間

空気は揺れて それに気づいて

足音をやめて 土に目をやって

畑に人がいる 何も変わってないような

刑務所前バス停で

眺める一本の大きな柿の木

収穫されない大きな柿の木

美しい 悲しい 散らない花火

コンクリートの端 草は顔を出す

無色透明の傷も顔を出す

いつものような景色 メガネは灰色

僕の住む街 何も変わってないような

オレンジ色まぁるく

映る目に灯る 言葉忘れる

確かな呼吸

バスがやってくる

刑務所前バス停で

眺める一本の大きな柿の木

収穫されない大きな柿の木

美しい 悲しい 散らない花火