Lyric

予期せぬ出逢いに動揺して

口走った嘘が苦い

「私のとなりにあなた」という

不釣り合いが苦しいのです

おかした過去に 終わりは無いの？

疑り深い人の世で

水彩画のよう その微笑みに

紅が似合います。

かおれ、椿

抱き寄せた私だけが味わえる濃度で

はらり落ちた 運命まで鮮やかに

独り占めにできるのなら

雷鳴の後か、

ささやくような風もない日の朝か

あなたが私に恋をした、

神のいたずらが解けるのは

髪を束ねる、香りをまとう、

微笑みかえす、一連が

美しいまま切り取れたなら

もう何もいらない

眠れ、遠く

最精彩のあなたを

とどめおきたいから

不意に目覚め

夢うつつにまどろめば

あなたの不在が迫り来る

世界がもしも いくつかあって

自由に行き来できるなら

あなたをさらい、逃げ帰るでしょう

途方もない たわごと

かおれ、椿

抱き寄せた私だけが味わえる濃度で

はらり落ちた運命まで鮮やかに

独り占めにしたい

眠れ、眠れ、

悪い夢だと笑って

話せたらいいのに

かおれ、椿

もう一度 刹那でいい

焼き付けるように味わって