ニュータウン宣言のジャケット写真

歌詞

月と眠剤、警備、警備、

ニュータウンV

昨日あった眠剤がなくて困った

諦め、手に取るスマホ、書き込む、

ポエムとか。イけてない。

ほんと、馬鹿げてる、よね

ロックとか、ラップじゃなく

読み返すなよ。後悔が約束の。午前4時

やっと見つけた半錠、

これじゃ行けないけど。

「だって具合悪いよ、今日は最近で一番のやつ」

だとか、ボジョレーヌーボーみたいに

繰り返して、いつか

よくなるとなんか、信じてた

忙しいような気持ちになってた

空が青くても気づかない

そのくせ月には見惚れているフリで。

選民的な僕の恋人は、

僕が月を好きなのを喜んでた

浮浪者を睨みつけてから微笑んでいた

「だって具合悪いよ、今日も行けないわ、ごめん」

って繰り返した。

彼女が去った後、やっと

何にもないことに気がついて、さ

読めなくなった本に囲まれて

フローリングは言い訳とパンのカスだらけ。

昨日丸めたロープは握ってる

重たくなった身体を従える。

今日の現場は気が楽な夜間の

はずが伸びる影が突然牙を剥く

誰もいない廊下でわーって叫んだ

さっきの余裕は崩れ去った。が、しかし。

「何時だろうと朝は眠いし」

一人吐く言葉が街をいらつかす。

「あー」ってまた意味がない言葉漏れて。

「あー。」って

「すみません、規制退場です」頭下げくりかえす

怒鳴られる。ごめん、

ビョーク観にきてるおじさん。

高揚感に水差すよ。仕事だ、俺は

そのチケット買えないし、あなたが、嫌いだ。

外はもうすっかり春になって、風が

なぜた、この目はこのまま悪くなるだけだ。

上野公園に近い改札を見つけられない俺は

それを今日も花粉のせいとかにしてた

壊れてる神経、だらしない不徹底

澱の溜まる肩と首、感傷だけのこの歌

たくさんの人、の中のこのただの一人に

吹き出した風をあつめた、今日だけを信じる

  • 作詞

    Oyama Satoshi

  • 作曲

    Oyama Satoshi

ニュータウン宣言のジャケット写真

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アーティスト情報

  • ニュータウンV

    ニュータウンVは日本の宅録ソロユニット。2024年、自主制作アルバム「ニュータウン宣言」で勝手にデビュー。七尾旅人や坂口恭平に影響を受けて歌を作り始め、Lou Barlowや豊田道倫に影響を受けて宅録を始める。The Libertinesが好き。精力的にライブやリリースをしていきたい気持ちがある。何卒。

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