

晴れてるSunday
アラームの10分前
1人飛び起きて
I’ma need fresh air
Entireのセットアップ
合わすSSE Cap
ダル着でオシャレして
待ってたデート
ガソリンだったら満タンに
君にはさせない ガッカリ
だって昨日までの Unlucky
俺が吹き飛ばす アンパンチ
納得いかないことA lot
窓開けて 忘れな Alone
向かってるいつものコンビニの角
君を迎えに行くよ
今握ってるハンドルはNARDI
高層ビルの真下でサーフィン
たまには抜け出したい
今握ってるハンドルはNARDI
みんな何かのために必死
忙しない 東京の街
走る首都高を 今は君のもの
別にいいんじゃん?
ダリィこと忘れてどっか行こうぜ
カーステからAretha Franklin
やっとヒロインがクランクイン
茅ヶ崎まで行ってブランチ
軽い渋滞もプラスに
膝にはTEKLAのブランケット
好きな歌 2人で 口ずさんで
くだらない冗談とか言い合って
駆け引きなしで 流す海岸線
Left sideのシートは
君のため いつも開けとく
現実はしんどいよな
一息つきながら No give up
「たまには頼ってよ」本心
社会の波に 呑まれないように
Paradiseまでナビゲーション
2人で抜け出すよ
今握ってるハンドルはNARDI
高層ビルの真下でサーフィン
たまには抜け出したい
今握ってるハンドルはNARDI
みんな何かのために必死
忙しない 東京の街
今握ってるハンドルはNARDI
高層ビルの真下でサーフィン
たまには抜け出したい
今握ってるハンドルはNARDI
みんな何かのために必死
忙しない 東京の街
走る首都高を 今は君のもの
別にいいんじゃん?
ダリィこと忘れてどっか行こうぜ
- 作詞者
ELIONE
- 作曲者
BACHLOGIC
- プロデューサー
BACHLOGIC
- ボーカル
ELIONE
- ラップ
ELIONE

ELIONE の“NARDI”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- 1
Guess Who’s Back (feat. BACHLOGIC)
ELIONE
- 2
Rocket
ELIONE
- 3
First Take
ELIONE, JP THE WAVY
- 4
Maison
ELIONE
- 5
国産
ELIONE, CHICO CARLITO, Mummy-D
- 6
LIFE SIZE (feat. G-k.i.d)
ELIONE
- 7
景気
ELIONE
- 8
No No
ELIONE
- 9
愛をケチるなよ
ELIONE
- 10
Band-Aid
ELIONE
- 11
I Will
ELIONE
- ⚫︎
NARDI
ELIONE
- 13
We Don’t Care (feat. Masato Hayashi & vividboooy)
ELIONE
- 14
わるもの (feat. 唾奇)
ELIONE
- 15
By My Side
ELIONE
BACHLOGICとのタッグ再び!
ELIONE渾身のニュー・アルバム「Just Live For Today」
BACHLOGIC(以下BL)フル・プロデュース体制で2023年に5thアルバム「So Far So Good」を発表したELIONE。リード・シングル“99%”を筆頭に、彼のキャリア史上最も大きなバズを生み出し、BLのプロデュース能力の高さも相俟ってELIONEのアーティスト性を更に高みへと押し上げた作品として、まだ記憶に新しい。
「So Far So Good」以降、活発な動きは落ち着くことがなく、渋谷WWWでのワンマン・ライヴではチケットを即完売させ、シングル“Oh My Friend”や気鋭のビート・メイカー:ineedmorebuxとの共作EP「As Usual」などをリリース。客演曲ではG-k.i.d“HANEDA feat. Kvi Baba & ELIONE”などが大きな話題を呼んだ。また、CHICO CARLITOのアルバム「Grandma's Wish」(2023年)をプロデュースし、2025年にはABEMAのオリジナル・ドラマ『警視庁麻薬取締課 MOGURA』に俳優としての出演のみならずエグゼクティヴ・プロデュースも担当するなど、フィクサーとしても結果を残してきた。
そのヴァーサタイルな活動こそがELIONEのアイデンティティのひとつであることに疑いの余地はない。一方で、その活動の幅が拡がるにつれ、ソロ・アーティストとしての更なる成功への渇望が、ニュー・アルバム制作のモチベーションのひとつとして大きく作用したようだ。2年以上の時間をかけて完成させた最新作「Just Live For Today」は、そんなELIONEの執念とクリエイティヴィティが遺憾なく発揮されたアルバムだ。
一聴してまず印象に残るのは、前作同様、BLのフル・プロデュースによって生み出されたサウンド面でのヴァラエティの豊富さだ。“LIFE SIZE feat. G-k.i.d”ではアフロ・ポップ・ビートを取り入れ、“国産 feat. CHICO CARLITO, Mummy-D”ではウェストコーストを彷彿とさせるバウンシーなファンク・サウンドを提示。“No No”では近年USシーンを席巻しているNY発のサウンド:セクシー・ドリル・ビートに挑んでいる。“Guess Who's Back feat. BACHLOGIC”では2000年代前半~中盤頃のBLサウンドのリヴァイバルを意識したと思しき、クラシカルな王道ヒップホップ・ビートにニヤリとする(BL自身の声によるフックも!)。今作で2作目となるスーパープロデューサー:BLとの制作に気負いは感じられず、実に風通しが良い。サウンド面でのヴァラエティの豊かさが、元来強みとして持っていたメロディ・センスやフックのキャッチーさとの相乗効果も生み出し、ヒット・ポテンシャルの高い曲が並んでいる。
だが、ヒット・ポテンシャルの高い曲が並んでいるとは言え、ヒップホップとしての芯の強さは失われておらず、ELIONEが信頼に足るアーティストである所以を、本作を聴いて改めて気付かされる。冒頭の“Guess Who's Back”は王道のセルフ・ボースティング・リリックであり、“Maison”では「大抵のRapperはオードブル/韻も品もないんだ本当苦痛」と辛辣なフレーズをラップすることによって、自身のラッパーとしてのプライドを表現する。“We Don't Care”は80年代R&B/ニュージャック・スイング的なスネア・ロールが軽快な響きを演出するが、リリックは反骨精神に溢れていて、ポップ・チューンかと思って聴き始めると良い意味で裏切られる。前作と比較すると、ハイ・ブランドの名前や豪奢さを感じさせるワードが増えているのも印象的だが、決してフレックス一辺倒な世界観に陥っているわけではなく、その対比としてその影で積み重ねてきた研鑽や努力、小銭が増えた程度では解消されないフラストレーションや向上心、不安などを包み隠さずリリックに落とし込んでいる部分から、彼の誠実な人間性を感じる。“Loyalty”(忠誠心)を人生のモットーとして掲げ続けてきた彼らしい、仲間や家族、異性に向けた真摯なメッセージの数々も健在で、彼とは立場が違っても同じく社会の中でストラグルするリスナーたちにも共感できるリリックが多いはずだ。
アルバム・タイトル「Just Live For Today」は直訳すると「今日のために生きる」という意味。確かに本作は現時点での彼が思う願望やフラストレーション、フレックスに溢れているかもしれない。だが、その現在地点の描写は、そこに至るまでのプロセスの重要さを顕わにし、彼が見据える明るい未来への布石を示している。では、彼が描いている未来のヴィジョンとは何か? そのヒントは「Just Live For Today」の要所に散りばめられているし、ここからの彼の活動が示してくれるはずだ。
Yusuke "11zero" Ito